発達障がいと聞いて多くの人がイメージするのは、恐らく男の子ではないでしょうか。
事実、ADHDの男女比は、およそ3:1と男の子に多いことが分かっています。
しかし、女の子の中にも発達障がいに苦しんでいる子たちは、たくさんいます。
今回は、そんな発達障がいを抱える女の子が直面する、女性ゆえの生きづらさや日常生活での困難についてお話します。
尚、ここで私がお話する内容は、私が発達障がい児を育てる中で専門医や臨床心理士の先生、関わりを持った関係者から得た知識を基に構成したものです。(私が感じたままを執筆しています)
発達障がいには、それぞれに症状や程度の差があり、対処法も違います。
この内容が全て正しい訳ではありません。
あくまで参考程度にお読みいただけると幸いです。
発達障がいについての記事は、コチラ↓
「発達障害かも?と思ったら」
「発達障がい女児の苦難|身だしなみ問題」
「写真で解説!発達障がい児のための部屋づくり①」
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私のチック症奮闘記②「嘘のように消えたチック症状」
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そもそも発達障がいが男の子に多いのはなぜ?
ADHDの男女比はおよそ3:1、アスペルガー障がいではおよそ8:1、小児期崩壊性障がいもほとんどが男の子と発達障がいは、男の子に多いのが事実です。
では、なぜこのような男女比があるのか。それには、人間の染色体が関連していると言われています。(※さまざまな説がある中で、有力と言われているものです)
女性の染色体は、XX染色体のため一方の染色体に何らかの不具合が生じたときには、もう一方の染色体でカバーすることができます。
しかし、XY染色体を持つ男性では一方の染色体に何らかの不具合が生じたとき、異なる染色体しか残されていないため問題をカバーしきれないと考えられているのです。
そのため、発達障がいは、女の子よりも男の子に多く見られると言われています。
見過ごされやすい女の子の発達障がい
発達障がいに男の子が多いのは、染色体の違いによるところが大きいと前述しました。
ですが、男女比に差が生まれるのはそれだけが理由でしょうか。
私は、男の子と女の子では、発達障がいの症状の現れ方に少し差があるように感じています。
それにより、発達障がいであることを見過ごされている(発達障がいとカウントされない)女の子もたくさんいるのではないかと考えています。
というのも、私が発達障がいのセミナーや相談会に参加した際にお会いする方のほとんどが男の子なのですが、とにかく多動・衝動性が目立ちます。
一方、女の子は、一様にして大人しく一見すると問題がないように見える子が多いのです。(全てがこの限りではありません)
男の子の症状は、目で見て分かりやすいのですが女の子は話したり、深く行動を観察したりしないと分からないことがほとんどです。
そのため、少し大きくなってから日常生活で困難を感じるようになるなどして、発達障がいと気がつくケースが多いでしょう。
また、自分が発達障がいだと気づかずに、ダメな人間だと思い込んでしまっている子もいます。
この状態を放置すると鬱などの二次障害を引き起こしやすくなるため危険です。
発達障がい女児の苦難|女性ゆえの生きづらさ②では、女の子の発達障がいの症状の特徴や生きづらさの原因についてお話します。
くまさん♥
東京都
東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。