• worry お悩み
  • pre プレママ・パパ

アレルギーは予防できるのか 妊娠中の対策

mononmonon

夫婦揃ってアレルギー体質、特に夫には食物アレルギー。妊娠して真っ先に浮かんだ子供のアレルギーについて、前回の記事では三名の医師に相談した内容をお話ししました。
相談したのはアレルギーの遺伝、妊娠中のアレルゲン摂取、予防法の三点です。
医師によって温度差はあったものの、高い確率で遺伝するだろうこと、妊娠中のアレルゲン摂取を控える必要はない、そして妊娠中のアレルギー予防はないという事が確かになりました。
そうですか、遺伝しますか予防法はありませんかで納得できるなら悩みません。多くの悩めるプレママ、プレパパが陥り易い罠に私もはまっていきました。インターネットに解決を求めるべく、スマホに憑りつかれたのです。

「探した対策」

調べるのは公的機関か医療機関の情報ですが、調べれば民間や一般人の出典のない情報も目に入りますし、目に入れば気になります。葉酸を摂る、オーガニックな食事にする、和食にする、特定の食品を摂る・摂らない、化学調味料を排除する、など。

アレルギーに関わらず推奨されることや、他の病気の予防にも出てくるような説、この辺りに関してはあまり悩みませんでした。推奨されることは努力しますが、徹底したらアレルギー対策になるとは思えません。他の病気の予防にもアレルギー予防にもなる万能な食材があるのならもっと大々的に広めましょう。
結局見つけた対策は、おおまかに、

1.アレルゲンを摂らない
2.ヨーグルトを食べる

でした。1については一般のサイトから医療機関のサイトまでよく見かけました。2のヨーグルトについては、花粉症対策として注目している方もいるのではないでしょうか。
問題なのは、夫は卵と牛乳のアレルギー。高い確率で子供にもこの二つが遺伝すると想像できます。アレルゲンを摂らずにヨーグルトを食べることはできません。相反する情報に益々悩みの沼に嵌っていきました。

「虚実入り乱れた情報に踊らされる」

とはいうものの、ヨーグルトの方は、実はそんなに悩みませんでした。アレルギーの原因は、いまだに完全に解明されていません。特定の食品を摂りすぎるとアレルギーになる、というのも沢山ある説の内の一つです。
そんな原因がわかっていないものが、ヨーグルトからの腸内環境一つで予防できるのか?
今から毎日ヨーグルトを食べたところで、腸内環境は十月十日で劇的に改善されるのか?
私の腸内環境が良くなる事が子供のアレルゲン対策になるのか?
疑問を持ちながら、高確率で乳アレルギーだろう子供の為に大量のヨーグルトを試すのは、私には高リスクに思えました。

ところで私は、卵と牛乳が大好きです。何でも半熟卵を乗せると美味しそうに見えるし、水の代わりに牛乳で生活しています。そんな私に「アレルゲンを摂るな」というのはちょっと覚悟のいる事でした。
お酒も好きですが、確実に胎児に悪影響が出ると判明しているアルコールとはわけが違います。既に医師からは効果がないと言われているのです。それでもアレルゲンの非摂取を推奨する医療機関のサイトを見れば不安になり、一日にコレくらいなら食べていいよという情報を見れば安心し、完全除去すべきという情報を見れば憂鬱になりました。

不確かな情報で、好物を断つか? いや生まれてくる子を思えば、一縷の望みがあるなら試して当然。こんなことで悩む私は母親になる覚悟ができていないのだろうか。そんな風に思うまで思いつめました。

「辿りついた対策」

悩んだ結果辿りついた結論は、「悩んでることが悪い」でした。答えのない悩みはストレスにしかなりません。というか、答えは医師から頂いています。調べて解決策を求める努力もしたし、これ以上ストレスを抱える方が胎児に悪い!

とりあえず、甘い物を食べる時はヨーグルトに変えるようにしました。元々おやつの習慣がなかったので、妊娠中に5個くらいだったと思います。常備飲料を牛乳にするのはやめました。しかしカフェラテやミルクティはノンカフェインにして相変わらず飲みます。
毎朝の目玉焼きの習慣はやめました。しかし人に作ってもらう食事や外食で卵を制限したりはしませんでした。

何も対策しないと罪悪感がわくけれど、正しいかわからない対策を続けるのはストレス。ゆえに、「何となく対策し、何となく気を付ける」。妊娠中の対策は、ストレスフリーに尽きました。

「夫婦で出せた結論」

そんな何となく対策を続けて迎えた臨月。
里帰り先に来てくれた夫と書店で、たまたま「〇〇食べればアレルギーにならない!」というような本を見かけました。夫に「こういう本を読んでしっかり対策するべきだったんだろうか」と聞いてみましたが、夫は本を手に取ることすらなく、
「本人で食べた場合と食べなかった場合は比較できないし、第一子と第二子でも必ずその食事だけが原因だったと断定できない。経験も年齢も違うんだから。第三者同士じゃ更に遺伝、環境、食生活、比較要素が多すぎて話にならない。そんな本を読んでも気に病むだけだから止めなさい」
と言ってのけました。

確かに今更本を読んだら、アレをしていない、コレをしてしまったと思い煩うのは確かです。そして妊娠初期から読んだとして、完璧に出来る内容であればまだしも、生活に制限をつけた場合、失敗しては罪悪感に苛まれたでしょう。

更にそれでも子供にアレルギーがあった場合、あんなに努力したのに……、と必要以上に嘆いたように思います。夫の言葉に納得した以上に、臨月まで悩みながら出した私の答えを、他でもないお腹の子の父親が肯定してくれたことで、ぐっと気が楽になりました。

我が家で行うアレルギー対策の最適解は「ストレスを溜めない妊娠生活」。確信をもって、後はいよいよ出産を迎えるばかりになりました。

この記事にいいね!

monon

monon

大阪府

桜島の降灰の下で生まれ育つも、間もなく大阪で暮らした時間の方が長くなる30代。 食物アレルギーのある夫と、しっかり者の年少の娘と三人暮らし。 「私が楽する生活の為に」をモットーに、怠けとストレス対策を使い分け、時に自分を見失いつつワーママ、専業主婦、学生生活を綱渡りしています。 迷走する日々の中で私が気付いたこと、気にしなくて良かったこと、失敗したこと、成功したことが皆さんの一助になりますように。

Related
関連記事