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写真で解説!発達障がい児のための部屋づくり①

くまさんくまさん

前回の記事では娘の発達障がいの特徴や、発達障がいを持つ子どもとの向き合い方について少し書かせて頂きました。今回は、その特性と向き合うために、私が日頃どのような工夫を行っているのか、具体的な対応についてご紹介させて頂きたいと思います。

娘の発達障がいのタイプは以下です。
■ADD(注意欠陥障がい)
集中力が続かない・注意散漫・忘れ物が多い・落ち着きがない・過集中(特定のことに過剰に集中してしまう)。
■視覚過敏
目に入る情報に過敏に反応してしまう。たくさんの視覚情報のある場所では集中力が著しく低下してしまう。
■感覚・味覚過敏
水が顔に触れることを極度に嫌う(洗顔・洗髪・プールなどは困難)。口の中で味が混ざることを嫌う(丼もの・麺の上に具材がのるなど)。食事の時に一点食いで注意され続けていた娘ですが、実際は口の中で味が混ざることが不快で苦しんでいました。

以上のことを念頭に置きながら、娘が過ごしている「子ども部屋」のつくり方についてご紹介していきます。

色から受ける刺激を減らして、リラックス出来る空間に

これは娘が使用しているベッドと子ども部屋のカーテンの写真です。以前は柄物のかわいいシーツを使用していましたが、視覚からたくさんの刺激を受けてしまう娘のために、真っ白なものに変更しました。カーテンも同様に白でまとめて、娘が落ち着いて過ごせるようにしています。

マグネットをひっくり返して確認しよう!

これは娘の忘れ物を減らすためにつくった「確認ボード」です。ボードには、朝の準備・帰って来てやること・明日の持ち物の3つの種類があります。

「朝の準備」ボードでは、やること細分化してマグネットをつくりました。

「帰って来たらやること」ボードでは、忘れがちな手紙の提出などをマグネットにしました。

毎日の持ち物も、ボードを見ながら進めれば上手くいきます。

マグネットの裏面は青くなっているので、やることをやるたびにマグネットをひっくり返し、最終的に全部のボードのマグネットが青くなるのが目標です。

全部のマグネットが青くなったら完了!娘が寝ている間に私がまたマグネットを元に戻しておきます。毎日これの繰り返しです(笑)。

この確認ボードのおかげで忘れ物がかなり少なくなりました。ちなみに確認ボードのマグネットが文字だけで出来ている理由は、イラストなどを見てしまうと娘がマグネットで遊んでしまう可能性があるためです。

確認ボードに使用した物

・ホワイトボード(DAISOで購入)
・株式会社マグエックスマグネットシート(ホームセンターやネットで購入可)

衣類収納はクリアボックスで分かりやすく

娘の衣類収納はタンスではなく、あえてクリアボックスにしています。引き出しを開けなくても中の衣類が見えるので、どこに何が入っているのか分かりやすく、娘が洋服をしまう時にやりやすいようです。

さらに、中の衣類を細分化して引き出しにシールを貼ることで、中に何が入っているのか分かりやすくしています。

床にポイっがなくなる!ちょっとした物の置き場所づくり

先ほどご紹介したクリアボックスの天板を利用して、娘がそこらへんにポイっとしてしまいがちな物たちの置き場所をつくっていきます。ここでは先ほどのマグネットとは逆に、あえてイラストを使って娘の目を引くようにしています。

娘が床にポイっとしてしまいがちな部屋着や、後でまた着る服などの簡易的な置き場所です。

明日の着替えを前日に準備させる癖をつけ、決まった場所に置いておかせることで、朝に考えることを減らしてバタバタするのを防ぎます。

確認ボードを使って揃えた明日の持ち物をここに置いてもらいます。本人は、明日の持ち物が揃えられた達成感と、もう持ち物が揃っているという安心感を得ることが出来ます。

ランドセル置き場にランドセルを置いたら、明日の準備は終わりです。この置き場所ファイルの作り方は、A4のクリアファイルにコピー用紙を入れるだけなのでとても簡単ですよ!クリアファイルの裏面には両面テープを貼ってあるので、クリアボックスの天板からファイルがズレたりすることもありません。天板に置く物を変えたい時は、中に入れてある用紙を差し替えるだけでいいので楽です。

本棚にもシールを貼って分かりやすく

これは娘が使っている本棚です。ここにもどこに何があるのか一目で分かるように細分化シールを貼って、物の置き場所を指定しています。

教科書やノート、プリント類などを本棚に立てかけて収納しようとすると、娘の場合どうしてもごちゃごちゃしてしまいがちなので、キャリングケースを活用しています。

キャリングケースには取手がついているので、出し入れもスムーズです。キャリングケースがプリントでパンパンになってきたら、いらない物といるものを整理するようにしています。

普通に買うと600円前後するキャリングケースですが、100均に売っている物で揃えれば安く済ませられるのでオススメです。

余談ですが、視覚過敏の子どもの辞書はイラストのないものがオススメです。逆に、文字を見るとイヤになってしまう子どもは、イラストがたっぷり描かれた、漫画のように楽しめる辞書がオススメ。

引き出しにも細分化シールを貼っています。引き出しにこそ?といった感じでしょうか。中の見えない引き出しは、色んな物を詰め込んでしまいがちなので、必ずこの細分化シールが必要になってきます。

さらに、仕切りのない引き出しにはそのまま物を入れることはせず、箱や缶に入れるようにしています。仕切りのない引き出しにそのまま物を入れると、どうしてもごちゃごちゃしてしまうのでこのようにしています。

そして、ティッシュや目覚まし時計なども指定の場所を決めて細分化シールを貼り、それ以外の物は絶対に置かないようにすることで、棚がごちゃごちゃしてしまうのを防ぐことが出来ます。

まとめ

今回はベッドまわりと衣類収納、本棚についてご紹介しました。次回の記事「写真で解説!発達障がい児のための部屋づくり②」では、おもちゃ収納と勉強机についてご紹介したいと思います。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。