発達障がい児の成長は、3年ほど遅い
発達障がいを抱える長女がお世話になっている、臨床心理士の先生や専門医から「発達障がいの子は定型発達児よりも成長が3年遅れていると思ってください」と言われたことがあります。
そのとき見せられたグラフには就学後から、定型発達の子と大きく差が出る様子が曲線で描かれていました。
特に女の子の場合、就学前には他の子よりも優れていると思われがちだが、就学後から症状が顕著に表れるとのこと。
私は、この説明がとてつもなく腑に落ちました。
娘の発達障がいについての記事は、コチラ↓
「発達障害かも?と思ったら」
「発達障がい女児の苦難|身だしなみ問題」
優れていると思っていた部分こそ発達障がいの症状だった
娘の発達障がいが分かったのは、小学4年生の頃でしたが今思うと、正式に診断を受けるまでにも娘には、発達障がいの症状がたくさん表れていました。
その一つが感覚過敏と過集中。
口の中で味が混ざるのが苦手でいつも一点食いをして叱られたり、丼ものや冷やし中華など具材が汁に浸っているものは、食べる前に違うお皿に避けたりと不思議な行動をしていました。
また、水を顔にかけられないやドライヤーの風をあてられない、目薬がさせない、錠剤が飲めないなどとにかく手のかかる子でした。
ただ、言葉がとても達者でクラスの誰よりもおしゃべりが早かったり(人の話の内容は理解出来ません)、生後11カ月で歩いていたりと「成長が早いね」と言われることが多かったのです。
また、私の美容室やネイルサロンには必ず一緒に行きたいと言い、3時間かかったときでもイスから動くことなく、ずっと私が施術されるのを見ていました。
美容師さんにも「こんなお子さん見たことない」「普通は30分持たないですよ~」などと言われ、かわいがられていました。
ですが、これこそが娘の特性でした。
美容師さんの「こんなお子さん見たことない」という言葉、それが全てを物語っていると今なら分かります。
事実、娘は、発達障がいのテストで言語能力が同学年の子よりも高いことが分かっています。
また、ワーキングメモリーが極端に低い代わりに過集中がひどいのです。
なので、私の美容室やネイルサロンは娘にとって興味の対象であり、何時間でも集中して見ていたいものだったのだと予想出来ます。

くまさん♥
東京都
東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。