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私のチック症奮闘記①「かわいらしい癖はチック症状でした」

くまさんくまさん

これは発達障害の娘が、まだ発達障害と診断される前のお話です。

かわいい癖だと思っていた症状

私の娘(現在小学5年生)は、「ADD(注意欠陥障害)」と呼ばれる発達障害を抱えています。
そんな娘に最初のチック症状が表れたのは、3歳の頃でした。
ただ、その当時はまわりの誰もがそれをチック症状だとは思わず
単なる癖だと思っていました。

初めに表れた症状というのは、鼻をムクムク動かす仕草で
見た感じはウサギが鼻を動かすような感じのとてもかわいらしいものでした。

しかし、かわいらしいとすら感じていたその癖も
大きくなるにつれ、少しおかしいと感じるようになります。

小学校入学前に突然…

幼稚園の年長さんになったとき、娘の通う幼稚園には
娘と同じ小学校へ進むお友だちがたまたまいませんでした。
幼稚園では卒業前から同じ小学校へ通う子ども同士の
グループができていて、娘は寂しさや不安を感じていたようです。

それから「ママは小学校に行ってすぐお友だちできた?」と
毎日のように聞いてくるようになったのです。

そのたび私は「すぐにできたよ」「心配いらないよ」と伝えていたのですが
娘の不安はなかなか拭えなかったようです。

そしてそんなことが続いたある日、娘の体がふとしたときに
ビクッと痙攣しているのを見たのです。
初めは見間違いかなと思いましたが、その症状は日を追うごとにひどくなっていきました。

不安が増長すると悪化する症状

小学校入学を控えた娘に、おじいちゃんおばあちゃんが
素敵な勉強机をプレゼントしてくれました。
それは娘が自分で選んだもので、メルヘンでかわいらしい机でした。

ですがそれを受け取った娘は、顔は笑っていながらも
体の痙攣が止まりません。ビクッ、ビクッと何度も痙攣しています。
小学校入学への不安がどんどんと高まっているようでした。

そして、ランドセルが届いたその日
誰の目にも明らかなほど、娘の体は痙攣しだします。
ひどいときはお味噌汁を持っている手が急に痙攣し
ごはんがまともに食べられないほどでした。

さまざまな治療法に取り組む

さすがにおかしいと思い、大学病院で脳の検査を受けるも異常なし。
次にチック症の専門病院を受診して
そこで初めてチック症だと診断されました。

その後は、幼児鍼治療(痛みのない針を使った治療)やアートセラピーなど
娘のストレスを解消するためにさまざまな治療法を試しました。
しかし、どれも効果はなく娘のチック症状はひどくなるばかり。

それがあるとき、意外なできごとがきっかけで
娘のチック症状が嘘のように消えるのです。

私のチック症奮闘記②「嘘のように消えたチック症状」に続きます。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。

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