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親にも刺さる|反抗期の娘に響いた詩人のうた

くまさんくまさん

「ひとつのことば」北原白秋

ひとつのことばで けんかして
ひとつのことばで なかなおり

ひとつのことばで 頭がさがり
ひとつのことばで 心がいたむ

ひとつのことばで 楽しく笑い
ひとつのことばで 泣かされる

ひとつのことばは それぞれに
ひとつの心をもっている

きれいなことばは きれいな心
やさしいことばは やさしい心

ひとつのことばを 大切に
ひとつのことばを 美しく

この詩は、私が小学3年生だったときに
ペン習字を習っていた祖母が
見本として書いていた北原白秋の詩です。

何て素晴らしい詩なのだろうと
幼いながらに感動したのを覚えています。

言葉一つで何が変わるのかと
思う方もいるかもしれませんが

言い方一つ、言葉ひとつで
これだけ印象が変わるのかと、
そう思わされたことが
これまでに何度もありました。

特に大人になってからの方が
言葉の大切さを実感する機会が多いように思います。

娘が誤解を招くような言い方をするとき
乱暴な言葉遣いをするとき
お友だちと揉め事を起こしたときなどに
この詩を読ませました。

昔の詩ですが、今の子どもにも
響くのではないかと思います。

「自分の感受性くらい」茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

この詩は、私が中学生の頃に
校長先生から教わったもので

些細なことに苛立ち
感謝の気持ちを忘れ
不平不満ばかり垂れていた
思春期の私を変えてくれました。

「自分の現状=自分が選んできたことの積み重ね」
今ある現状を誰かのせいにしているうちは
成長できないということを教えてくれる
素晴らしい詩です。

娘が何でも人のせいにしたり
ネット上で友だちと揉め事を
起こしたりしたときに
この詩を読ませました。

最近は、SNSでの匿名性を利用して
他人の悪口を言ったり
揚げ足取りをしたりする人が増えています。

そういったことで子どもが傷ついたときには
この詩がとても役立ちます。

SNSで他者を攻撃する人は
自分の感受性を自分で守れない人。

自分の現状は、自分によって
もたらされたものだということが
理解できない人。

成長するための努力よりも
他者を貶めることで自分との差を
埋めようとしている人。

つまり、いつまでも成長できない
かわいそうな人だということを
理解できれば、無駄に傷つくことも
なくなるのではないかと思います。

娘がネット上の言葉で傷ついたときには
実際にこの詩を読ませて
そのように助言しました。

昔の詩ですが、現代人にとっても
大変参考になる作品です。

「道」作者不明

最後に私が1番好きな詩を紹介します。

子ども叱るな来た道だもの

年寄り笑うな行く道だもの

来た道行く道二人旅

これから通る今日の道

通り直しのできぬ道

この詩は、20代前半のときに
恩師から教わったものです。

当時、長女の子育てに悩んでいたのですが
この詩を読んで何となく気が楽になりました。

この詩は、決して子どもを叱ってはいけない
というメッセージではなくて
心のあり方を示しているのだと思います。
(私個人の解釈です)

まとめ

今回は、反抗期の娘に読ませている詩や
私の好きな詩を紹介しました。

子育てで行き詰まったときには
先人たちの言葉を借りてみるのも
案外いいものですよ。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。現在、第3子妊娠中です。発達障がい(ADHD)のある小学6年生と2歳児の子育てをしています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。