あと数ヶ月で中学生になる長女。
数年前とは、比べものにならないほど色々なことが出来るようになりました。
その反面「出来ないからやらない」ということが増えてきて、また頭を悩ませています。
発達障がいについての記事は、コチラ↓
「発達障害かも?と思ったら」
「発達障がい女児の苦難|身だしなみ問題」
「写真で解説!発達障がい児のための部屋づくり①」
「写真で解説!発達障がい児のための部屋づくり②」
寒さよりも面倒臭さが勝つ娘
娘のワーキングメモリーは同年齢の子に比べるとかなり低く、言われたことをすぐに忘れてしまいます。(でも嫌なことは覚えている)
そのため、とにかく忘れ物やケアレスミスが多いのです。
例えば、エアコンやこたつ、加湿器など電化製品のスイッチを入れてはオフにするのを忘れます。
お湯の入っていない浴槽を追い焚きしたり、ヘアアイロンをつけっぱなしにしたりと電気代が無駄になるだけでなく、火災につながり兼ねない危険な場面も多々あります。
そこでスイッチをオフにするように言うと、面倒臭いからなのか電化製品を使わなくなりました。
そして、暖房を入れずに極寒状態の子ども部屋で過ごすように。(寒い寒いと凍えている)
見兼ねて私が暖房を入れると「ママが切ってよね!」と、なぜか怒りモード。
本人曰く電源を切るのが面倒臭いのだとか。
外出時の防寒対策も出来なくなる
娘がいつも寒いと言うのでマフラーと手袋を買ったのですが、一向につける気配がありません。
毎日震えながら「寒い〜」と言っては防寒対策を何もせずに出かけます。
「なんでマフラーとかしないの?」と聞くと、持って帰って帰るのが面倒だからと言います。
「外したらランドセルに入れればいいじゃない」と言っても「面倒臭いんだもん!」とぷんぷんの娘。
こうして、娘の出来ることがどんどんと減っていきました。
おしゃれも諦めようとする娘
娘は、キラキラしたアクセサリーが大好きです。
ヘアピンやネックレス、イヤリングなどストーンの付いたものを集めています。
ですが、何度言ってもアクセサリーをポケットに入れたまま洗濯に出してしまい、壊したり失くしたりしていました。
私も洗濯前に確認するようにしているのですが、夫が洗濯をしてくれるときなどにそのまま回してしまうことが多いのです。
そこで、ポケットを確認してから洋服を洗濯に出すように言うと、今度はアクセサリーをしなくなりました。
あれほど毎日気に入って付けていたヘアピンも、週に1回も付けなくなったのです。
こうして、またまた娘の出来ることが減っていきます。
その後も次々と出来ないことが増える
その後も出来ないことがどんどん増えていく娘。
ある時期、門限を忘れて遅くまで遊んで帰ってくることが増えたので(携帯に電話しても出ない)、時間を気にするように言ったところ放課後にまったく遊ばなくなりました。
本人にどうしたのか聞いてみると、時計を気にするのが面倒臭いとのことでした。
通常、何かミスをしたときはそのミスを繰り返さないように何かしらの工夫をして克服、またはミスする頻度を下げようとするものですが、娘の場合は「出来ないなら、やらなければいい」となってしまうようです。
課題克服シートで問題点と改善策を可視化する
「出来ないなら、やらなければいい」
この考え方では、今後出来ないことが増えるばかりか社会に出てから確実に困難にぶつかります。
どうしたものかと考えた挙句、課題克服シートなるものを作りました。
普通の人が頭の中で考え行動することを紙に書き出し可視化することで、娘にそのミスの何が問題なのかを理解させるためのシートです。
具体的には、以下のような内容です。
・ミスの内容
・ミスをしてしまう原因
・そのミスを繰り返すことによる損失
・ミスをしなくなることによって得る利益
・改善策
損失と利益を書いたのは、娘の特性に合わせたものです。
以前、臨床心理士の先生にこの子は、損得勘定が強い子なので理屈や感情でぶつかるよりも損か得かで訴える方が伝わりやすいと言われました。
それから娘に何かを教えるときは、損か得かで分かりやすく教えています。(嘘をついてばかりいると信頼をなくして損するよ、など)
これによって出来ることを少しずつ取り戻しているのですが、「面倒臭い」という気持ちそのものはなかなか無くすことが出来ないので(これは不可能かもしれないですね)、これからも試行錯誤を続けていきます。
くまさん♥
東京都
東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。