発達障がい女児の苦難|女性ゆえの生きづらさ②の続きです。
発達障がいと性被害
発達障がいを抱える女の子が性被害に遭うケースは多く、大体15歳頃からその危険に晒されると言われています。
その原因は、さまざまですが生まれ持った性質と、それによって陥った環境が性被害の一因となることが多いようです。
具体的には
・警戒心がない
・羞恥心がない
・騙されやすい
・孤独を感じている(いじめられていたり、孤立していたりする)
・女性同士とのコミュニケーションが難しい
・自己肯定感が低くなっている(何事も上手くいかないと感じている)などの性質や環境があると、男性と間違った人間関係を築きやすくなるようです。
例えば、常に孤独を感じていて女性同士でのコミュニケーションも上手くいかない場合、自分の話をやさしく聞いてくれる男性はとても魅力的に映ることでしょう。
それが、かなり年上の相手でも金銭を要求してきたり、暴力をふるったりする男性だとしてもこれまで感じたことのない喜びがあると、過度に依存してしまうことが多いのです。
そして見捨てられる不安から、相手の言いなりになってしまう場合もあります。
また、コミュニケーションが下手な分、肉体的な奉仕で相手の気を引こうとしてしまうことも。
また、羞恥心がなく下着が見えていても気にしなかったり、過度な露出をしたりすることで男性から性犯罪のターゲットにされることもあります。
これが発達障がいを抱える女の子が、性被害に遭いやすい原因と考えられています。
他人との距離感が分からない子も多い
発達障がいの女の子の中には、他人との距離感が上手く掴めない子がいます。私の娘(長女)もその一人です。
他者に侵入されると不快に感じる空間をパーソナルスペースと言いますが、それが娘にはまったくありません。
そのため、人のパーソナルスペースにもどんどん侵入してしまいます。(近づきすぎてしまう)
そんなことをされると思わず少し後ずさりしてしまうのですが、他人との距離感が分からない娘は、人が離れれば近づくを繰り返してしまうのです。
本人に悪気はないとはいえ、少し疲れてしまうのが実際のところです。
次女(定型発達児)からは、「近いよ」「あっちいって」とストレートに言われてしまっています。
まだ2歳9ヶ月の次女ですが、すでにパーソナルスペースがあるようです。
さて、親子でも少々苦痛に感じる、この距離感ですがその相手が異性ともなると少々危険です。
ギョッとして離れてくれる人ならいいですが、勘違いをされて性被害に遭う可能性もあります。
とはいえ、本人に自覚がないのでなかなか難しい問題です。
異性に近づきすぎないと言葉で教えると、今度は極端に距離を取ってしまうので親として出来ることを模索する日々です。
発達障がい女児の苦難|女性ゆえの生きづらさ④では
発達障がいの女の子が社会に出た後に、直面する問題についてお話します。
くまさん♥
東京都
東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。