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子どもの脳の発達とタッチケア①(脳と皮膚は密接な関係)

えみゅうえみゅう

人に備わってる感覚機能は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚です。
いわゆる五感と言われている機能です。
今日は五感のうち、最も原始的な感覚である触覚が、子供の脳の発達にどのように影響するのかをご紹介します。

皮膚は露出した脳

近年、「触れる事」で脳にあらゆる影響があることの研究結果がたくさん出てきました。
皮膚は露出した脳とも言われていて、皮膚と脳と感情は繋がっています。
皮膚からの情報は脳に伝わり、感情と生理的な反応が起こります。
母親のお腹の中で育つ過程で細胞分裂を繰り返されて、さまざまな器官ができあがります。
卵子と精子が受精して3週目に入ると胚葉(はいよう)というものができるそうです。
内胚葉、中胚葉、外胚葉3つの細胞層で成り立っています。

感覚器と脳はルーツが同じ

卵をイメージしてみてください。
黄身が内胚葉、白身が中胚葉、殻が外胚葉という感じです。
この胚葉がそれぞれ決まった器官に形作られていきます。
◆内胚葉・・・が消化器、呼吸器、肝臓
◆中胚葉・・・循環器、生殖器、筋肉、骨、血液
◆外肺葉・・・中枢神経・末梢神経などの感覚器、表皮

中枢神経は脳や脊髄のことです。そして同じ外肺葉から感覚器の1つである表皮ができます。
つまり感覚器と脳はルーツが同じなんです。
五感が脳と密接な関係があるのは理解しやすですが、皮膚と脳も同じルーツで、これを「皮脳同根(ひのうどうこん)」といいます。

『皮膚=脳』だからマッサージは気持ちいい

皮膚に触れて気持ちがいいと感じるのは、皮膚=脳 だからです。 とっても神秘的ですよね
皮膚への心地よい刺激は脳にも良い影響があります。
疲れを感じた時のマッサージが脳へのリラックス効果があるということは、皆さん体験されているかと思います。
逆にストレスによって体調を崩すと肌の調子が悪くなったりしますよね。
心や脳の状態はルーツが同じ皮膚に反映されるからです。

愛情ホルモン「オキシトシン」は安定剤

脳から分泌されるホルモンの中に「オキシトシン」というホルモンがあり、研究ではタッチケアによってこの愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌され、
情緒の安定や安心感を生み、人との絆を深めることがわかってきています。
お母さんが赤ちゃんにベビーマッサージをしてあげることで、情緒が安定しキレにくい子供に育ち、
自立が早くなるともいわれているのです。
ベビーマッサージやタッチケアするこで、オキシトシンの分泌と同時に成長ホルモンの分泌も促され、子供の場合、体重や身長の伸びも良くなり感染症にもかかりにくく、免疫力も高まります。

思春期になってもマッサージ

うちでは、娘が幼少期からベビーマッサージをしてきました。

17歳で思春期真っただ中の彼女は、いつも情緒不安定で笑ってるかと思えば怒ったり、
ちょっとしたことで気持ちがコロコロ変わります。まるで山の天気のようです。

思春期はホルモンのバランスが不安定なので仕方がありません。
そんな娘も、時々「ママ、マッサージして~」と言ってきます。
そんな時はチャンスとばかりに、ママはセラピストに変身です。
マッサージしてあげると、トゲトゲした気持ちも溶けていくように、言葉も優しくなります。

幼少期からマッサージで安全基地を作っておくと思春期に、役立つツールの1つとして使えますね。

子どもの脳の発達とタッチケア②
(愛情ホルモンオキシトシンの効果)
へ続きます。

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えみゅう

えみゅう

大阪府

大阪生まれ大阪育ちのアラフィフシングルマザーです。16才娘と7才息子を持ち、2年間の海外在住経験を経てコロナ禍の帰国。引っ越し16回の経験も含め、幅広い子育てや教育の情報を発信します。

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