叩かれて育った子どもが親になったら②「認知の歪みを整える」の続きです。
ついに親と対峙する
ついに長年苦しめられてきた両親と話をする日がやってきました。
両親は「言った言わない」が大好きで、第三者にも分かるような証拠を残さない限り真実をねじ曲げるところがあったので、ボイスレコーダーを用意し夫にも同席してもらいました(笑)。
もちろん両親に今までの私の気持ちを伝えても全否定で「親に対して何だその態度は!」と声を荒らげます。しかし、夫がいる手前暴力はふるえない様子。
私はここぞとばかりに感情をぶちまけました。
すると「逆さ吊りにしたけど布団の上でやった」「俺だって若かった」「昔はみんなそうだ」など、苦しすぎる言い訳で逃れようとします。
私は、みっともない言い訳でこの場を逃れようとする父親と、素直に謝ることのできない母親を逆に不憫に思いました。
それと同時に「今までこんな人たちの言うことを真に受けて苦しんできたなんて…」とバカばかしくなってきたのです。そして、両者一歩も譲らないまま話し合いは終了しました。
「孫に一生会わせない」と言った途端…
話し合いで醜態をさらした両親に対し「体罰を肯定するような考えの人間には孫を会わせるつもりはない」と、孫に一生会わせない旨をメールで連絡しました。
すると、それまで頑なだった両親が態度を一変させて今までのことを謝罪してきたのです。「孫に一生会えない」というのは両親にとってよほどのことだったのでしょう…。
だからといってこれまでのことをすぐに許せる訳ではありませんでしたが、ここではねのけたら子どもからおじいちゃんとおばあちゃんを奪うことにもなると考え、受け入れました。
それからというもの両親は人が変わったように大人しくなり、高圧的な態度を取ることもなくなりました。また、両親が体罰という過ちを認めたことで、私自身も「しつけ=暴力」は間違っていると改めて認識できました。
まとめ
今回、体罰を受けて育った私が親になって苦労したエピソードを3つの記事にまとめてご紹介しました。
子どもを叩いてしまうと悩んでいる方のなかには、自分自身が体罰を受けて育ったという方も少なくありません。
認知の歪みを矯正し自分自身と向き合うことで、自分だけでなく子どもが救われることもあります。子育てに困難を感じたら、一人で抱え込まずにさまざまな機関に助けを求めてみてください。
なかでもアンガーマネジメントはおすすめです!子育て以外にも役立ちますよ。
くまさん♥
東京都
東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。