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子どもの脳の発達とタッチケア②(愛情ホルモンオキシトシンの効果)

えみゅうえみゅう

子どもの脳の発達とタッチケア①(脳と皮膚は密接な関係)では、
脳の皮膚のルーツが同じことから、ベビーマッサージや子どもへのタッチケアによって、
愛情ホルモンともいわれているオキシトシンが分泌されるとお伝えしました。
今回は愛情ホルモンオキシトシンについてもう少し詳しくご紹介します。

オキシトシンの分泌で発揮される効果とは

タッチケアによって脳の中で分泌されるオキシトシンですが、このホルモンが分泌されることによって発揮される効果がたくさんあります。
代表的なものをピックアップすると
◆幸せを感じられる
◆他者への信頼感が高まる
◆ストレスの軽減
◆記憶力の向上

本来、 オキシトシンは人間の身体で分泌される愛情ホルモンですが、発達障害や自閉症の改善にも効果があるとされていて、
オキシトシンスプレーなどの販売もされていて、医療的な研究や開発も進んでいます。

1歳でやっと目を合わせることができた息子

うちの息子は1歳ごろまで人と目を合わせることができませんでした。
人と目を合わせないのは自閉症の特徴の1つでもあるといわれています。
生後4か月ごろから人と目を合わせるのを嫌がり、むりやり目を近づけると目をつぶったり、目線をそらすようになりました。
症状が気になり出してからは、普段のベビーマッサージを丁寧におこなったり、
まなざしや声掛けによるタッチケアであらゆる器官に刺激を与えるように心がけました。
その効果かどうかわかりませんが、1歳を過ぎるころには人の目を見て表情を認識し、今では普段の生活で気になるところはありません。

タッチする側にも効果をもたらす

タッチケアを受けた子どもにオキシトシンが分泌されるのはもちろんですが、
施術する側にもオキシトシンの分泌を促し疲労が軽減されることがわかってきました。
オキシトシンが分泌されると 相手を信頼し、親密な人間関係を築く作用は社会行動へと繋がります。
また、情緒が安定し穏やかになり 緊張がほぐれストレスホルモンも低下し 、血液 の 循環もよくなりリラックス状態に導くのです
オキシトシンの分泌は、タッチケアなどの触れる以外にも、優しい声で話かけられたり、優しい目で見つめられることによっても分泌されます。

感情や共感脳力を育むためにもタッチケアが大切

赤ちゃんがにこっと笑うとこちらまで笑顔になりますし、子どもが転んで泣いてると
「痛かったね~。」と同じような顔で話しかけますよね。
人は親(育ててくれた人)から、どのような共感的な関わりをしてもらったによって、人の表情を見て人の感情がわかるようになります。
親からの共感がないままだと、自分自身の感情を育んだり、痛みのある人を見て「痛いだろうな」思う共感能力が育ちません。
人の痛みを分かるには、自分のからだへの気づきが必要です。
「ここに手がある。足がある。頭があって、こんな風に触れると気持ちいいけど、こうされると嫌だ」という感覚を増やしていくことが大切なので、小さいころからのタッチケアが大切だと考えられます。

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えみゅう

えみゅう

大阪府

大阪生まれ大阪育ちのアラフィフシングルマザーです。16才娘と7才息子を持ち、2年間の海外在住経験を経てコロナ禍の帰国。引っ越し16回の経験も含め、幅広い子育てや教育の情報を発信します。