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子どもたちの発達障害に気づいた時のこと

みにゃみにゃ

発達障害の子を育てている人の手記などを読んでいると、高確率で出てくる「育て辛い」という言葉。
何がどんなふうに育て辛いのかというと、例えば一度泣き出すとなかなか泣き止まず暴れて手が付けられない、食事は偏食が多く決まったものしか食べない、集団の場で静かにじっとしていられない、などがあります。

そうなんです。実は、私もこの言葉で長男・次男の2人の発達障害に気づくことができました。

次男が生まれる前、長男だけを育児しているときのことでした。とにかく私は初めての子育てという事あって、子育てで経験することの何もかもが初めてでした。
第三者から見るととても育て辛い状況だったとしても、私は「これは子どもだから仕方かな?」と受け止めていて、正直どういったことが育て辛いことなのか全くわからない日々でした。

長男が2歳半のとき、次男が誕生しました。さすがに次男の子育ては長男のときの経験があるため、ある程度手慣れています。

しかし、日を追うごとに私の中で疑問点が生まれました。「赤ちゃんってこんなにスヤスヤ寝るものなの?」という疑問です。

次男はとにかく手のかからない子で、夜泣きもほとんどありませんでした。それに比べ長男の同じ時期は本当に夜泣きがひどく、抱っこしていないと眠らないし常に泣いているような状態でした。

この長男と次男の違いこそが私の最初の気づきでした。といっても、発達障がいという点では次男の発達の異変にも後々気づくため、長男・次男それぞれの特徴の違いに気がついたといった感じが近いかもしれません。

そんなある春の日、次男をベビーカーに乗せ長男と一緒に散歩に出かけました。

春の木漏れ日の中で楽しそうに歩く長男。私はその様子をじっと眺めていたときです。いきなり長男が「何か」をめがけ道路を横断しようとしたのです。

「危ない!」

私は慌てて長男を引き留めました。そして長男にどこへ行きたかったのか、何があったのか問うと、道路の向こうの家にあるエアコンの室外機を見に行きたかったということでした。

私は長男ベビーカーを押しながら、長男の手を引きその室外機の所へ行きました。そのときの長男は、ただ嬉しそうにじっと室外機がクルクル回る様子を眺めていたのです。
この出来事から数日後長男の3歳児検診がありました。そこで私は長男の言動などを保健師さんに話しました。

・興味の引くものが目に入ると所かまわず突進すること
・いすに座っていても姿勢が悪くすぐ立ち上がってしまうこと
・なかなか指示に従った行動ができないこと

この3点について話をしてみたところ、好きなものに突進したり、いすなどにじっとしていられないのは、年齢的な部分もあるけれど、やや多動症の症状がみられる。
また、指示に従えないことも相手の気持ちや考えを読み取り辛い可能性があるということで、長男はほかの子たちとはちょっと違う個性的な子なんだと知ることになりました。

今思えばあの道路を飛び出した行動は、発達障害の特徴のひとつとされる「衝動性」です。また、クルクル回る室外機をじっと眺める行動も発達障害の特徴です。私は次男が生まれ長男と比較することで長男の発達に気づくことができました。

こんな特徴のある長男ですが、実は現在発達障害とは診断されていません。いわゆる発達障がいの特徴はあるけれど、診断基準を満たしていない発達障がいグレーなのです。
この発達グレーと言われるまでに受けた療育や検査のことなどについては、また今度ゆっくりお話ししたいと思います。

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みにゃ

みにゃ

石川県

石川県奥能登出身。 里山里海に囲まれた自然あふれる土地で育児に励んでいます。 結婚直後に不妊が発覚し不妊治療を経験。 結婚から7年後やっとの思いで妊娠・出産。 しかし、やっとできた子供には発達障害が… 私の育児は常に波乱万丈! だけどめげることなく楽しいことを探し続けています☆