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赤ちゃんの下痢が続く…乳糖不耐症かも?

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赤ちゃんの下痢が1週間以上続いているなら「乳糖不耐症」を疑ってみてもいいかもしれません。
今は中学生になった娘ですが、私にとっての初育児!そしてはじめての病気が乳糖不耐症でした。

なんで下痢が治まらないんだろう?

私の娘は生後6ヶ月の頃、風邪を引いて小児科に通院していたのですが、風邪はよくなったものの下痢が始まりました。
医師は「抗生剤の影響でお腹がゆるくなったんだね」と言って、風邪の完治=抗生剤終了と同時に整腸剤を処方してくれました。まぁ、理にかなった説明ですから気にもせず、整腸剤で治るだろうと安易に考えていたのですが…それは地獄の日々の始まりでした。

下痢をしても、はじめのうちは泣くこともありませんでしたが、数日経過後には火がついたように泣き叫び、おむつを替えても泣き止まず…。正直こっちが泣きたいよ、という状況になっていました。整腸剤は一切効かず、1日に何度も繰り返す下痢で娘のおしりは限界を迎えていたのです。

そして再度小児科を受診し、「乳糖不耐症」と診断されました。

乳糖不耐症とは?

当時は聞き慣れない病名に不安になることもあり、よ~く調べました!簡単に言ってしまえば、「乳糖を消化できない病気」です。

乳糖は乳製品に含まれる糖のこと。
通常なら乳糖を分解してくれるラクターゼという酵素が働いて、消化吸収という流れになるところ、どういうわけかラクターゼが欠乏し、ちゃんと働けなくなってしまい起こる病気です。

先天性の場合もありますが、娘の場合は明らかに後天性。風邪で服用していた抗生剤によるものでした。…多分。

診断後の生活がキツかった…

では、乳糖不耐症の治療法は?となりますが、下痢止めと乳糖カットが主な治療法となります。私の場合は母乳の出が悪かったこともあり、ほぼ粉ミルクで育てていたので、その粉ミルクをやめる必要がありました。

生後6ヶ月で、そろそろ離乳食を開始しようとしていた矢先のことでしたが、こんな状態では開始できず。結局メインの栄養は粉ミルクで摂るしかなく、物凄~く高い乳糖が除去された粉ミルクを購入することになったのです。

そして何よりキツかったのは、頻回の下痢により娘のおしり(皮膚)が真っ赤にただれてしまったことです。
後に思えば、下痢をしてから数日後、大泣きしていたのはおしりが痛かったからなのだろうと推測できます。

医師の指示もあり、下痢をするたびに入浴させ、おしりを洗ってあげることが本当に大変でした。日に5~8回の下痢ですから、当然外出はできません。幸いなことに季節は初夏だったのが救いでした。冬だったら、そんなに何回も入浴させて、また風邪でも引いたら…ってなりますからね。
入浴後は、ただれたおしりに軟膏を塗布するのですが、皮膚が薄くなり薬を弾いてしまうほど、ひどいものでした。

経過良好!1ヶ月で完治

そんな地獄の日々も約1ヶ月で終わりを迎えました。
下痢はすぐには治まらず、徐々に回数が減っていく感じで、下痢の改善とともにおしりのただれもよくなっていきました。念のため、完治後も粉ミルクは乳糖を除去したものを使い続け、その後は問題なく乳糖を消化できる体に戻ったようです。

乳糖不耐症の診断には比較的長い期間(3~4週間)を要するのが一般的のようですが、娘のかかりつけ医はおじいちゃん先生でしたが、素早く的確な診断をしてくれたことで長引かず完治に至ったと感謝しています。

大人でも乳製品を摂取した後に不調を訴える人がいるように、乳糖不耐症は珍しい病気ではありません。ただ大人の場合は乳製品を控え、他で栄養を摂取すれば問題ないので、赤ちゃんとは大変さが違います。

赤ちゃんの下痢が1週間以上続いたら、「乳糖不耐症」も疑ってみてください。
少しでも早く診断がつけば、ママも赤ちゃんも大変な期間を短縮できますからね!

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kitto

kitto

千葉県

東京出身、現在は千葉県在住の50歳。14歳の娘と12歳の息子の母です。 流産を経て、高齢出産で帝王切開により出産しました。育児経験も14年となり「幼児期にこうしてればよかった…」など、振り返ると後悔ばかり。そんな観点からも情報提供できたらいいな!と思います。 医療事務として20年以上勤務し「ワーキングマザー」の悩みも痛いほどわかります。ちなみに現在はWebライターです。 自身の経験と医療機関勤務で得た知識から、育児・病気をメインにお伝えしていきますね!

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