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おなかの中の双子ちゃんの片方に心臓疾患・・・弟くんの手術

ナオミナオミ

モヤモヤ期

普段はあまり考え込まない性格の私ですが、入院中(出産前)は時間を持て余していたせいか、弟くんの疾患について色々と考えました。考えるといっても、もちろん何の専門的な知識も持たないので、ネットで似たような疾患を検索したり、一年後の私たち家族を想像してみたり…。
例えば双子の1歳の誕生日をお祝いしている風景。お揃いの服とか着て、可愛いやろな~、とか。でもいつも、「弟くんはそこに居るんやろか?」と、怖い想像だけど考えずにはいられない。とにかく、生まれてくるまでは詳しい事が分からず、どんな事を覚悟するべきなのか、案外安心していていいのか、どんな気持ちでいるのが丁度いいのかが分からずモヤモヤした時間が続きました。

結局、考え込まない私

生まれてきた弟くんの心臓の状態は、先生方が予想していたものより悪かったようです。大動脈が途中で細くなっている、左心室が小さい、弁がきちんと形成されていない…などなど説明を受けながら、はじめは理解するのに必死でしたが、途中から「まだ他にも??」と心臓がバクバクしてきました。説明が終わった後も、悪い夢なんじゃないかという疑いが消えないまま、「とりあえず2週間後に手術やな。」という言葉以外出てきませんでした。そのままの心臓の状態だと2週間が限界だという事でした。

一通り説明が終わった後、弟くんに会いに行くのがとても怖くて、でも泣きながら会う訳にもいかないので何度も足を止めました。ところが。新生児病棟で、幾つもの点滴とモニターに繋がれた小さな弟くんを抱っこしていると、

「あぁ、私があれこれ思い悩んだりメソメソ泣いたりしていても、この子の状況は何も変わらない。」

と考えるようになりました。
だからと言って、「きっと大丈夫!」と私が前向きな気持ちでいたとしても、残念ながらこの子の状況は変わらない。お腹にいた時とは違う。戦っているのは子の子なのに、私があれこれ思い悩むなんて「私ったら、なんておこがましい。」と恥ずかしくなりました。
というわけで、手術までの2週間、あれこれ考える事は封印しました。そして、私に出来る事を出来る限りやる事にしました。結局そういう性格でした(笑)。せっせと母乳絞り、届け、弟くんが安心するように抱っこをしてあげる…。それくらいか(汗)。大したことは出来ないけれど。

そして迎えた手術当日!!

手術室へ連れて行かれる弟くんを、扉の前で見送るわけです。ドラマでしか見たことのない状況。急に心の中がザワザワし始め、あの封印していた不安が一気に押し寄せます。見送った直後も、「私、ちゃんと顔見たっけ??」「何か語りかけるべきやった??」と不安になるくらい、全く状況に気持ちが付いていけてない。

9時間後。ICUで眠る弟くんに会いに行きました。モニターが一定のリズムで鳴っていました。生きている。それだけ確認できればもう充分でした。
心臓に負担を掛けないように水分制限をしているせいで、足とかもう、箸で湯葉をすくったみたいにペロンペロンでした。思わず、「細っ。」と看護師さんと吹き出しながら、手術が無事に終わったことにホッとした気持ちになりました。

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ナオミ

ナオミ

大阪市

大分出身。旦那とは職場で知り合い10年前に結婚、翌年長女を出産。あれよあれよという間に双子を含めた4人の子供を出産しました。現在は専業主婦。今年小学校に上がった双子男子に、まだまだ振り回されながらも、4人の子育てを楽しんでいます。出産・育児、保育園、お出かけエピソードなどなど、私の育児奮闘記が皆様の出産や育児のお役に立てればと思い、記事を書いていこうとおもいます!