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息子5歳!激怒りしたママの記憶は消えてくれない?

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やさしいママ、怒らないママ、理想ですよね。頭では分かっていても実際の育児では思うようにいかないのが現実。そして育児のストレスは誰でも感じるものです。育児書の理想論に押し潰されそうになった私の「ダメな話し」を聞いてやってください!

「息子の心に残る記憶」やってしまった怒りの感情

これは困った結果になった・・・。
そう気づいたのは息子が小学2年生になった頃でした。

突然息子が「お母さん、ボクのことドンってやったよね?」と、意味の分からないことを聞いてきたのですが、私はピンとこず???
よくよく聞くと何年か前のある日の出来事を覚えていて、なんとなく聞いてみた、とのことでした。

その出来事とは、3つ違いの娘(お姉ちゃん)が喘息で、急いで病院に連れて行かなければいけない状況で起きました。
当時5歳になったばかりの息子を1人で留守番させられず、「早く用意して。ほら、行くよ」と急かしているとき、「ボク行かない」と息子が発した言葉から始まったのです。

まだ1人での長時間の留守番練習はしていなかったため、「無理だよ、ほら、早くして」と言ってもガンとして動かない息子。
そしてキレた私・・・。
「いい加減にしてっ。お姉ちゃん苦しくて早く病院に行かないといけないの。あんた1人残して行けないから準備してって言ってるのっ。置いていけるならとっくにそうしてるっちゅーのっ。ふざけんな」みたいな感じで。

無理矢理に連れて行こうとしたため、当然抵抗する息子。そんな息子に腹が立ち、多分「ドンっ」ってことになったような気がします。・・・いえ、突き飛ばしたんです。

育児書は理想論!失敗ありきの子育てでいいじゃない!!

確かに愛情はあるのに、どうしようもなくイライラすることって普通にあると思うんです。
そして子どもに冷たく当たってしまうことだって、異常なことではないはず。
「デキるママ」と「ダメなママ」の違いなのでしょう。

当時の私は、仕事に家事・育児と一切余裕がなく、常にイライラしていたのは事実です。それでも理想をもって必死に頑張っていたつもりでした。
でも、世間は(育児書)とにかく理想しか語らない・・・。

特に私は高齢出産の身ですから、分別ある大人の枠に入っているような扱われ方でした。
年齢がいっている分、余裕もあるでしょ?みたいな感じです。
この言葉が余計に私を追い込んでいったのは間違いありません。

母親の対応が子どもの脳の発達に影響!?

問題はこれです。
米ワシントン大学医学部などの研究グループによると、母親の愛情・育児スタイルが6歳までの子どもの脳の発達に影響しているらしい。
愛情深く育てられた子どもの脳と、そうでない子どもの脳は明らかに異なるとのこと。
脳の海馬(記憶や学習能力に関わる器官)の発達に差が生じ、その容積も2倍以上の違いがあるというから恐ろしいことです。

しかも就学前にイライラ育児をしていたママが、その後少し余裕が出てきて、やさしく接しても手遅れなんですって。
海馬の成長は就学前に決まってしまうため、頭のよい子ども・学習能力の高い子どもを育てるためには親の育児力が大きく影響するということですね。

ちなみに我が家の子ども達の脳はアウトです(笑)
健康で、人の痛みが分かる人間になってくれたらそれでよし!!

そして「ドンっ」の記憶に対しては、言い訳はしないで謝りました。
が、子どもの記憶は恐るべし・・・。
10歳のとき、学校行事で「母親へ手紙を贈る」という課題があったのですが、読んでビックリ。

「お母さんに『ドンっ』ってされて傷ついたけど、ボクが悪くてお母さんはイライラしたと言っていた。でも感情で怒ってしまったと言って、お母さんはボクに謝ってくれた。だからボクも謝った。思っていたことをお母さんに言えてよかったです。」

実際の手紙を一部抜粋した内容です(汗)

悪いと思ったら「謝る」こと!
とても大切なことだと実感しました。
そして反省もした出来事でした。

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kitto

kitto

千葉県

東京出身、現在は千葉県在住の50歳。14歳の娘と12歳の息子の母です。 流産を経て、高齢出産で帝王切開により出産しました。育児経験も14年となり「幼児期にこうしてればよかった…」など、振り返ると後悔ばかり。そんな観点からも情報提供できたらいいな!と思います。 医療事務として20年以上勤務し「ワーキングマザー」の悩みも痛いほどわかります。ちなみに現在はWebライターです。 自身の経験と医療機関勤務で得た知識から、育児・病気をメインにお伝えしていきますね!