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辛い妊娠初期に見つけた「自分のいたわり方」

りんごりんご

ニンニク大量消費国の韓国で、ニンニク拒絶の「においづわり」になってしまった妊娠初期。今では笑い話ですが、当時は笑い方すら忘れていたりんごです。

現在は、日韓ハーフである1歳男児の底なしの好奇心と体力についていけず、毎日ヘロヘロ…!今、大慌てで保育園を探しています。この話の続きはまたお伝えするとして、今回は、つわりで家に引きこもっていた2か月間、私がどんな風に過ごし、不安や孤独を癒していたかについて書いてみたいと思います。

つわりの辛さを和らげるためにしたこと

1.経験者に話を聞く

私はまず、過去1~2年以内に出産した親しい友人たちに連絡しました。「つわりがなかった」という人が1人、その他は皆、お腹が空くと吐き気がする「食べづわり」を経験していました。残念ながら「においづわり」に悩んだ人はいませんでしたが、「いつか終わるからね!」と励ましてもらい、「みんなもつわりを乗り越えて今があるんだから私も頑張ろう」と思えるようになりました。

2.出産・育児エッセイを読む

同じ韓国に住む先輩ママに連絡したところ、「役立ちそうな本を送るよ」と、出産・育児関連の書籍を何冊も送ってくれました。他にもAmazonで日本から数冊取り寄せたり、kindleで電子書籍を購入してみたり。その中で、つわりも吹き飛ぶ涙と笑いを提供してくれた2冊をご紹介します。

川上未映子著『きみは赤ちゃん』(文藝春秋、2014年)
35歳で初出産を経験した小説家、川上未映子さんのエッセイ。妊娠してから子どもが1歳になるまでの出来事と心身の変化、夫婦の喜びと葛藤などが赤裸々に描かれており、初産で高齢出産の私にはとても参考になりました。出産後も、息子の頭の形がいびつで悩んだ時、自分の髪が大量に抜け続けた時、夫婦喧嘩が増え始めた時などにこの本を見返しては、「産後にこうして悩むのは私だけじゃないんだ」と慰めてもらった1冊です。

さくらももこ著『そういうふうにできている』(新潮文庫、1999年)
漫画『ちびまる子ちゃん』の作者、さくらももこさんの妊娠・出産体験がユーモラスに描かれたエッセイ。妊娠5か月の頃、“快便女王”であった著者が妊婦によくあるひどい便秘を経験し、トイレで大格闘する話がリアルに描かれているのですが、私はこれを読んでいて本当に助かりました。なぜならその後、自分が全く同じ目に遭ってしまったから…!もしこの本を読んでいなかったら、トイレの中でなすすべもなくパニックになり、危うく救急車まで呼んでいたかもしれません。

3.妊婦さんのつわり体験記を読む

ネットで検索し、世界各国に住む日本人妊婦さんが書いたブログや漫画エッセイなどを読んでいました。ただ、中にはつわりや孤独とは無縁の楽しい妊婦ライフを過ごしているように見える人もいるので、つい比べて落ち込んじゃうことも。自分と似たような境遇の人を探して読むと、大いに励まされました。

4.連続ドラマを見る

続きが気になる連続ドラマを見ている間は、つわりの気持ち悪さも一時的に忘れることができました。つわり期間はなぜか、韓国語を見たり聞いたりするのが嫌になってしまったので、ネット上で見られる日本のサスペンスや医療ドラマを探し、ひたすら見続けて気を紛らわせました。

5.食べられるものを探す

私の場合、韓国在住でとにかく日本の味が恋しかったので、体調が良くなったら行きたい「韓国にある日本食の店」を常に探していました。しゃぶしゃぶ、うどん、唐揚げ定食など、実際に食べに行けた時は満足感と達成感で元気100倍!つわりの疲れも一気に吹っ飛びました。

できるだけ自分をいたわって

妊娠初期は、妊娠したことを公言しづらく、1人で不安や孤独を抱えがちですが、お腹の赤ちゃんが日々発達している重要な時期でもあります。普段は我慢強い人でも、この時ばかりは人を頼ったり、弱音を吐いたり、自分を甘やかしたりしてみてくださいね。

その経験は産後、心身ともに辛くなった時にも必ず役立ちます。もしかするとつわりって、「自分のいたわり方」をちゃんと知っておくよう、お腹の赤ちゃんが与えてくれた学びの機会だったのかもしれないと、今は思います。

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りんご

りんご

韓国

韓国在住、日韓ハーフ1歳児の母です。30代後半で国際結婚。新婚生活スタートと同時に子どもを授かり、異国の地で手探りの妊娠期間と高齢出産を経験しました。日本では紙媒体の編集記者の他、ファミリーサポートセンターでの勤務経験もあり。今地球のどこかで、ちょっぴり孤独も感じつつ子育てに奮闘中の方へ、私の体験・失敗談を通して「1人じゃないよ」とエールを届けられたら嬉しいです。

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