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「自分と他人、どちらが大変か」という論争

くまさんくまさん

今回は、いつまでも終わらない「自分と他人、どちらが大変か」という不毛な争いについて「専業主婦とワーキングマザー」を題材にして、執筆をしたいと思います。

なにかと比較されがちな専業主婦とワーキングマザーですが、実際にどちらの方が大変なのでしょうか。
実体験に基づきながら、私が感じたことを書いていきたいと思います。

それぞれに違う大変さのポイント

まず、専業主婦とワーキングマザーそれぞれの良い点・大変な点を箇所書きにしていきたいと思います。
(※あくまで私個人の主観によるものです)

専業主婦

■良い点
・子どもと常に一緒にいられる
・子どもの体調不良にもすぐに対応出来る
・平日にしか出来ない用事を済ませることが出来る(役所や銀行など)
・家事がこまめに出来る
・毎日化粧をしなくてもいい
・通勤電車に乗らなくていい
・職場の人間関係に悩まなくて済む

■大変な点
・常に子どもと一緒で息が詰まる
・一人の時間がない
・朝昼晩の献立を考えて作るのが大変
・家事には終わりがないのでツライ
・報酬が得られないので存在意義を見出しにくい
・世間からはなぜか暇だと思われてしまう
・キャリアがストップしてしまうことで焦りを感じる

ワーキングマザー

■良い点
・報酬を得られることで生活にゆとりが出る
・やり甲斐や社会との繋がりを感じられる
・保育園に子どもを預けることで、子どもにも社会が出来る
・通勤時間に読書をしたり好きな音楽を聴ける
・毎日おしゃれが出来る

■大変な点
・子どもの成長をそばで見ることが出来ない
・子どもが体調不良になると職場と保育園との間で板挟みになりやすい
・平日にしか出来ない用事を済ませることが出来ない
・家事をする時間がなかなか取れない
・毎日化粧をしなくてはいけない
・毎日通勤電車に乗らなくてはいけない
・職場の人間関係に悩まされることも多い
・仕事や子どもの行事のスケジュール調整が難しい

以上、私が専業主婦とワーキングマザーのどちらも経験した上で、実際に感じた良い点と大変な点です。

結局どちらが大変なの?

結論から言うと、私にとってはどちらも大変でした。
ただ、どちらが大変かを絶対に一つ選べと言われたら、私は専業主婦の方が大変だったと思います。いや…やっぱりワーキングマザーだったかもしれません。

つまり、どちらが自分の性格に合っているのか、自分の性質的に向いているのか、ただそれだけのことなのです。

そういう意味で、私の性格や性質的に専業主婦は向いていませんでした。
私は幼い頃から、自分に自信のない人間だったので仕事をして、対価や報酬を得ることでしか自分の存在意義を見出すことが出来なかったのです。
暗いですね(笑)。

それなので「やって当たり前、出来なきゃ失格」のような専業主婦という仕事は、私には向いていませんでした。
だからと言ってワーキングマザーに向いていたとも思いません。

しかし、子どもを産んで親になれば、必然的にどちらか一方を選ばなくてはいけませんよね。

そこで私はただ仕方なく、働く道を選んだというだけのこと。
もちろん、金銭的な理由で選ばざるを得ないということでもありましたが、働いているからすごい、偉いというようなことは一切ないのです。

ダブルスタンダードが招く不毛な争い

さて本題ですが、どうしてこのような論争がいつまでも続くのか。
私はそこに「ダブルスタンダードの矛盾」があるのではないかと考えます。

世の中には、自分以外の人がしたことについては大して評価をしないのに、自分のしたことだけは「私はすごく大変だ」と声高に叫ぶ人がいます。
この争いの原因は、まさにそこにあると私は思います。

人には人それぞれのキャパシティがあります。
例え同じことをしていたとしても大変と感じるか感じないかは、その人ぞれぞれです。
ですから、人の大変さを推し量ることは可能でも本当の意味で理解することは、不可能に近いことだと言えます。

Aさんが大変だと思うことを、簡単にやってのけるBさんはすごい人間でしょうか、偉い人間でしょうか。
もしかすると、Bさんが大変だと思うことをAさんは難なくこなしてしまうかもしれませんよね。

このように、誰が、どちらが大変などということは本人以外の誰も理解をすることは出来ないのです。

大事なのは自分の道をただひたすらに進むこと

他人と自分を比べて落ち込んだり、他人と自分を比較して優越感に浸ったり、そういうことをしているうちは、人は幸せになれません。
自分が選んだ出会い・別れ・仕事・生き方・子育て、日々の選択の積み重ねの上にある自分だけの今を精一杯に生きることが、私は大切だと思います。
そうすることで、この不毛な争いにも終わりが見えてくるのではないでしょうか。

余談ですが、専業主婦とワーキングマザーの良いとこどりの働き方が、フリーランスや個人事業主として家で仕事をする在宅ワークだと私は思います。
経理や、税金関係の雑務を自分で処理する大変さはありますが、ある程度のスケジュールを自分で決められるのでオススメですよ。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。