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ひとり親がもしもの時の「万が一訓練」

えみゅうえみゅう

小さい子を持つひとり親として、一番心配していたことは
「子どもと2人きりの時、もし自分自身が倒れて気を失ったらどうしよう」でした。
自分に万が一の事があった時を考えて事前に手配できることと、そうでないことがあります。
事前に準備のできない急なことのために、あらかじめ出来ることについてご紹介します。

忘れかけたタイミングで何度も伝えることが大切

長女が2歳の時にひとり親になった私が一番心配していたことは、
自分が急に倒れてしまった時に子供が1人で助けを呼べるのか?ということでした。
いろいろと考えた挙句、避難訓練のように「万が一訓練」をしていたのです。

娘には、「もし、ママが急に苦しそうにして話せなくなったり、声をかけても起きなかった時は、
ばぁばに電話してママの様子をつたえて欲しい」
と教えていました。
この話は1度きりではなく、忘れかけた頃のタイミングを見計らって何度も話します。
娘が自分で電話機を持って、実家に電話する練習もしました。
このように話をしたり電話の練習を繰り返し、慣れてきたころに訓練開始です。
私は急に「うっ、苦しい…」と言いながら倒れた振りをします。
娘はビックリして「ママ大丈夫?どうしたの?」と泣き出しそうになりますが、
ここで芝居をやめてしまうと訓練にならないので、我慢して芝居を続けます。

すると娘は思い出したように、受話器を持って実家に電話していました。
娘がばぁばに状況をつたえると、ばぁばのびっくりした声が受話器越しに聞こえてきた段階で、
私は目を覚まして電話を代わり訓練は終了です。
このような訓練をこどもが幼少期に2度おこないました。
何度も繰り返すと子どもに不信感や恐怖感を抱かすので、
その子の持っている性質をよく観察して判断する必要があります。

安心を得るための心の準備訓練

小さい子を抱えてひとり親になった場合、
日常の大変なこと以上に予期せぬ出来事に見舞われた時の不安がいちばん大きかったように思います。
「自分が事故や病気になって子どもの世話ができなくなったらどこに頼れば良いのか」
「働けなくなった時のためにどんな保証の保険に入っておけばいいのか」
「行政にはどんな制度があるのか」
など、万が一のために、事前に準備できることもたくさんあります。
ご紹介した訓練は事前に準備のできない究極の万が一ですが、
あらかじめ練習しておくことで安心にも繋がった大切な心の準備訓練でした。

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えみゅう

えみゅう

大阪府

大阪生まれ大阪育ちのアラフィフシングルマザーです。16才娘と7才息子を持ち、2年間の海外在住経験を経てコロナ禍の帰国。引っ越し16回の経験も含め、幅広い子育てや教育の情報を発信します。