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それ、夜泣きじゃなくて夜驚症かも!

3人の怪獣のママ3人の怪獣のママ

夜泣き?夜驚症?

夜驚症(やきょうしょう)って聞いたことありますか?

園児以上のお子さんがいる家庭だと、お子さんで経験していたり、
ママ友から話を聞いたりして耳にしている方も多いのではな いでしょうか?

「夜に驚く症状」と書く通り、
夜中に突然、何かに驚いたように泣いたり叫んだりすることを指します。
そう聞くと、夜泣きと似ていて違いが分かりませんよね。
私も最初、我が子は酷い夜泣きをしているものとばかり思っていました。

夜泣きとの大きな違いは、眠りの深さだと言われています。
眠りが浅いときに起きるのが夜泣き、眠りが深いときに起きるのが夜驚症です。
そのため、夜驚症は本人が無意識の状態であり、
周りから声をかけても、抱き上げようとしても、泣きじゃくり、暴れ、落ち着くことが出来ません。

我が家の場合

我が家の次男が夜驚症と思われる症状を見せたのは、
卒乳し、一晩ぐっすり眠れるようになってから、しばらくたった 1 歳過ぎの頃でした。

夜中に突然、泣き叫ぶ息子の声で目が覚めました。
久々の夜泣きだなと思い、抱き上げようとしましたが、暴れて嫌がるため抱き上げることもできません。
名前を呼びながら、体をさすりますが、目を固くつぶったままで、私の存在に気付いていないようでした。

そのままどれくらい見守っていたのか、はっきりとは覚えていませんが、
泣きながらも抱っこはさせてくれるようになったので、一度ベランダに出て冷たい空気に触れ泣き止ませ、
抱っこのままユラユラしていると、やっと眠ることが出来たようでした。

「酷い夜泣きだったなあ」と呑気に考えていたのですが、
それから「酷い夜泣き」が毎晩毎晩繰り返されるようになりました。
さすがに、おかしい。と思い調べてみると、次男のような状態を夜驚症と言うことが分かりました。

夜驚症が起こる理由として、
「日中の強いストレスによって引き起こされる」とする考え方もあるようですし、
「理由ははっきりしない」であったり、
「脳の発達の過程におけるもの」とするものもありました。
おそらく子供によって理由は異なるということでしょうし、はっきりとした答えは無いのだと思いました。

ただ、永遠に続くものでは無く、発症期間に個人差はあるけれど、
あくまで一過性のものであること、ストレスを出来る限り排除して見守るのみで、
特に治療するものでもないことも分かりました。

我が家の場合、これといったストレスの原因が分からなかったため見守るのみでしたが、
しばらくして、私の三男妊娠が分かりました。
我が家の場合は、人一倍敏感な次男が私の変化に私より先に気付いてしまっていたのかもしれません。

夜驚症との付き合い方

さて、それから毎晩続いた夜驚症。
我が家はどうしていたのか。

先にも話した通り、夜驚症の子供は眠った状態です。
つまり、症状を止めるには起こしてあげるのが良いのだとは分かりますが、
我が家はみんな同じ部屋で寝ていたため、次男の父親である主人ならいざ知らず、
長男まで巻き込むのは可哀想で、寝室の電気をつけるのには、ためらいがありました。
幸い、次男の泣き叫ぶ声の中でも 2 人はスヤスヤと眠っていたので(主人には殺意が芽生えましたが笑)、
抱っこ出来るまでは危険が無いか、ただ見守る、というスタイルでした。
そして、抱っこできるようになったタイミングでリビングに移動し、電気をつけて 1 度起こしてしまい、
改めて抱っこユラユラか、ソファに座ったまま足をマッサージして寝かし付ける。

それでも眠れない時や、電気をつけても落ち着かない時などには、
次男の好きなディズニーの短編DVDを観た日も 1 度や 2 度ではありません。
良質な睡眠を提供しているパパママからすれば、最低な生活スタイルだったと思います。
私自身も、こんな生活をしていて、次男が昼夜逆転したらどうしよう、
脳に悪影響があったらどうしよう、
そもそもの理由も分かってあげられないなんて母親として情けない、と自分を責めていました。

そのくせ、睡眠不足も手伝い、泣き叫ぶ息子の横でため息をついたり、
冷たい態度で寝かしつけてしまう日もありました。
疲れていたなどと言い訳にもなりません。決して褒められた母親ではありませんでした。

ただ、今、改めて思うのは、夜驚症は誰のせいでもないということです。
もし、我が家のように妊娠であったり、例えば引越しであったり、
生活スタイルの変化が夜驚症を引き起こしていたとしても、
それは親が責められることでは無いと思うのです。
その子の持って生まれた気質も相まって、たまたま発症してしまっているだけで、
ママやパパが自分を責める必要など全く無いと思うのです。

我が家の場合は、自分を責めて、何も解決しない現実に苛立ち、キーっ!となっている私とは違い、
主人は次男の状況をおおらかに受け止めていました。
私よりは眠れていたからと言ってしまえば、そうでしょうが(笑)。
私が自分を責めるようなことを言えば「誰のせいでもない。上手く眠れない子なだけだよ。」と言い、
夜中の DVD 鑑賞も「仕方がないよ。眠れないんだもん。」と
大きな問題とは捉えませんでした。
主人のおおらかさに救われていたのは、私だけでは無く、きっと次男もそうだったと思います。

夜驚症の終わり

週末は主人が対応したりしながら、次男の夜驚症は約 10 ヶ月続きました。
終わったタイミングは何だったのか…これまた、我が家のきっかけは三男の出産でした。
次男の夜驚症に付き合って、いつものようにソファで寝かし付け、布団に運んでいる時に破水しました。
その日が全くの最後ではありませんでしたが、その日を境に、次男の夜驚症は激減しました。
夜中に目が覚めても、飲み物を飲んで落ち着くと、マッサージだけで眠れるようになっていきました。

最善の対処法

6 歳になった現在、夜中に起きることはほとんどありませんが、
何かしらストレスが重なると朝が異様に早くなることは多々あります。
次男は「眠るのが下手」なのだと思います。
どこでも、いくらでも眠れてしまう私には全く理解できませんが、そういう子は一定数いるのだと思います。

パパママの努力でどうこう出来る枠を超えていることを理解できず、
すでに試して撃沈したアドバイスをしてくる周りの声もあることでしょう。
でも、右から左に受け流して大丈夫です!
大変ですが、年齢とともに改善はします。
長い戦いになる可能性はありますが、絶対に改善はします。
その時々で、親子で苦しくない対応こそが、夜驚症への最善の対処法だと私は思います。

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3人の怪獣のママ

3人の怪獣のママ

大阪府

現在は大阪府在住ですが、全県転勤ありの転勤族の夫と結婚して12年。元気が取り柄の小4の長男、おそらくHSCのために繊細な年長の次男、ひょうきん者な年少の三男と3人の子宝にも恵まれました。楽しくも、手探りで毎日奮闘するアラフォーママの生活をお伝え出来たらと思います。