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産後調理院の体験記①〜どこにある?費用は?〜

りんごりんご

国際結婚をして韓国に住む私は、日本への里帰り出産ではなく韓国で産むことを選択したため、産院から自宅へ戻った後の育児や家事に大きな不安がありました。

そこで「頼れるものは何でも頼ろう!」と思い、妊娠中に予約していたのが「産後調理院」という母子ケア施設です。数年前には日本の女優さんが利用したことで、大きな話題にもなりましたよね。

この施設は1990年代後半に韓国で増え始め、今では多くのママたちに利用されています。24時間体制で、新生児のケアと産後の母体回復をサポートしてもらえるとあり、産院を出てすぐ1〜3週間滞在する人が多いのですが、私は2週間お世話になりました。

出産前、韓国の友人から「産後調理院はママの天国なんだよ」と聞き、一体どんな素敵なことが待っているのか期待は募るばかり…。果たして本当に天国だったのか?!これから数回にわたり、私が体験した産後調理院生活についてご紹介していきたいと思います。

産後調理院ってどこにあるの?

まず、韓国の産後調理院とは一体どこにあるのでしょうか?私の知る限り、産後調理院は産院に併設されている場合と、産院の近くや駅前などにある商業ビルの中で運営されている場合の、大きく2パターンに分かれます。

産院に併設の場合、退院して産後調理院に移る時の移動が楽であることや、万が一の時、すぐに医療サポートを受けられることが利点として挙げられます。

一方、産院に併設でない場合、退院してから産後調理院への移動は、徒歩か車になるため、荷物を運んでくれる人や車の手配と、チャイルドシートの準備を万全にしておくことが必要になります。また、万が一の時にすぐ診てもらえる産婦人科や小児科、救急医療センターなどが近隣にあるかどうか、確認しておくことも大切です。

産後調理院は基本的に部外者の立ち入りを禁じていますが、夫だけは面会・宿泊も可能というところがほとんどです。そのため、産院の近くではなく、自宅や夫の職場近くの産後調理院に入るという人もいます。

私は産院内の調理院が改装工事中だったため、産院の隣にあった調理院でお世話になりました。すぐ隣なので、移動は徒歩。息子を取り上げてくれた産婦人科(小児科も併設)が横にあるという安心感がありましたし、滞在中風邪をひいてしまった時も、産院内の内科にすぐかかることができました。

他に、おっぱいマッサージの専門家が常駐している調理院などもあり、熱心に探せばもっと魅力的な調理院に出合えたかもしれませんが、私にとって一番重要だったのは「万が一の場合、すぐ専門医のケアが受けられる場所」だったので、その点は満足しています。

産後調理院っていくらかかるの?

滞在期間やどのエリアに位置するか、オプションの有無などの条件により大きく変動しますが、例えば2週間滞在した場合、約20〜40万円かかると言われています。私がお世話になったのはソウル市近郊に位置する調理院でしたが、2週間で約23万円(2018年利用時、オプションなし)でした。

決して安い金額ではないため、産後調理院を利用するべきか、自宅に戻り「産後トウミ」というサービスを利用するべきか、随分悩みました(ちなみに「産後トウミ」とは、育児や家事のサポートをしてくれるお手伝いさんのことで、主に保健所を通して手配します。条件をクリアすれば公的支援金も受けられるので、一般的に産後調理院より個人負担額は少なくすみます)。

しかし、「どちらも利用した」という韓国人の親戚に、「産後トウミは気を遣うことも多かったので、初産なら特に産後調理院へ行くことをお勧めします」とアドバイスを受け、調理院の助けを借りることにしたのでした。

さて、こうしてお世話になることになった産後調理院は、この価格に見合ったサービスが受けられる場所だったでしょうか?次回以降、さらに詳しくその全容をお伝えしていきたいと思います。

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りんご

りんご

韓国

韓国在住、日韓ハーフ1歳児の母です。30代後半で国際結婚。新婚生活スタートと同時に子どもを授かり、異国の地で手探りの妊娠期間と高齢出産を経験しました。日本では紙媒体の編集記者の他、ファミリーサポートセンターでの勤務経験もあり。今地球のどこかで、ちょっぴり孤独も感じつつ子育てに奮闘中の方へ、私の体験・失敗談を通して「1人じゃないよ」とエールを届けられたら嬉しいです。