みなさんは、臍帯血バンクという言葉を
聞いたことがありますか?
今回は、出産する女性にしか提供できない
奇跡の贈り物「臍帯血」についてお話します。
臍帯血(さいたいけつ)とは?
臍帯血とは、へその緒と胎盤の中にある赤ちゃんの血液のことで
出産時にしか採取できない貴重なものです。
(採血などでは採取できない)
臍帯血には、造血幹細胞※という組織が多く含まれていて
様々な病気や難病の治療に役立てられています。
※造血幹細胞とは、白血球、赤血球、血小板の
全てに変化できる細胞のこと。
どんな病気の治療に使われるの?
臍帯血は、主に以下4つの病気の治療に用いられています。
・白血病
・再生不良性貧血
・先天性免疫不全症
・先天性代謝異常疾患
そして、現在治療効果が期待され
海外などで研究を進められているのが
・脳性麻痺
・自閉症
・小児難聴
などの障害や疾患です。
臍帯血の採取方法
臍帯血の採取は、出産後すぐ(10〜15分の間)に
臍帯血採取専用バッグを使って行います。
へその緒や胎盤に針を刺して
大体70~80ccの臍帯血を採取します。
その際、痛みを感じることはありません。
採取は、2〜3分程度で終わります。
臍帯血の採取は、自然分娩と帝王切開の
どちらでも行うことが可能です。
※帝王切開での採取が不可の病院もあります。
臍帯血の寄付&保存はどこで出来る?
臍帯血を保存するための機関は
公的バンクと民間バンクの2つがあります。
それぞれに保存目的や費用が異なるため
臍帯血を採取する前によく確認しておきましょう。
臍帯血の寄付は、公的バンク(臍帯血供給事業者)へ
臍帯血を誰かの病気の治療に役立てたい方は
公的バンクへ寄付することができます。
ただし、自分や家族が病気になった際に使用することはできません。
費用:無料
厚生労働省の認可:あり
保管基準:高精度(国の基準あり)
採取施設:国から指定された医療機関
臍帯血バンクの提携採取施設の検索はこちら↓
https://www.bs.jrc.or.jp/bmdc/generalpublic/m1_02_04_saitai.html
臍帯血の保存は民間バンク(プライベートバンク)へ
臍帯血を自分や子ども、家族の将来のために
保管しておきたいという方は
民間バンクで保存することができます。
費用:有料(10年間で25万円程度)
厚生労働省の認可:なし
保管基準:施設ごとに異なる
採取施設:民間企業
まとめ
奇跡の贈り物「臍帯血」についてお話しました。
私はこれから3度目の出産を控えているのですが
今回初めて臍帯血を公的バンクに寄付することにしています。
自分の出産で日本の医療に貢献できるのは
とても素晴らしいことですよね。
臍帯血バンクの存在が、これからもっともっと
世の中に浸透していってくれると嬉しいです。

くまさん♥
東京都
東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。