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現代っ子は忙しすぎる?子どもに自由時間は必要か

よねよね

今の子どもは忙しすぎると言われていますが、本当にそうだなと思います。

まず学校の時間が長いです。小学3年生の娘の場合は、午後3時30分~4時30分の間に帰ってきます。さらに、毎日必ず宿題があります。これは学校によって内容が違うと思いますが、大変な場合は1時間ほどかかることも。たとえ習い事をしなくても、平日は子どもの自由時間は少ないです。

今回は子どもにとって自由時間の必要性を検証してみます。

そもそも自由時間の削減によって学力は向上しない

日本では、子どもの自由時間は“無駄なもの”とみなされえいるように思います。確かに勤勉こそが日本を経済大国に押し上げたといえばそうでしょう。しかし、やみくもにたくさんの時間を費やせば学力が向上するわけではないことは、授業時間や宿題が少ないフィンランドが世界で第一の学力を誇ることからも明らかです。

フィンランドでは、小学校低学年の場合、授業はお昼頃に終わり、宿題はあるもののその後、たっぷりと自由時間があります。子どもが自分の自由意志で、自由な時間を楽しむことが成長には必須。フィンランドではそう考え、意図的に遊ぶ時間とその環境を用意しているのです。

日本がいきなりフィンランドのようになるのは難しいでしょうが、学力向上のためにもその点を見直すべきなのかもしれません。

受動的な活動ばかりでは、自主性が育たない

学校の勉強にしても、塾にしても、その他習い事にしても、子どもの能力を向上させます。しかし、授業でもアクティブラーニングなど、子どもの自主性を促す取り組みもありますが、それはしょせん大人によって決められたカリキュラム、決められた枠の中にすぎません。やはり子どもは受動的な立場にあり、そこで自主性を育てるのは難しいと思います。

自由時間は自分と向き合う時間。自主性はそこで芽生えるものではないでしょうか。コロナ禍の休校中、自分の趣味の世界を深めていった子は多いです。娘もパソコンが使えるようになったり、宝塚歌劇に夢中になったりしていました。こんな形ですが、子どもに与えられた自由には良い作用があったのでしょう。

自由時間のなかで友達をよく知り、コミュニケーション能力を高める

自由時間にたっぷり友達と遊ぶことで、慣れ親しんだ相手ができ、その子のことをより深く知るようになります。その時、友達は学校や習い事では見せない素顔で接してくれるはずです。ケンカもありますが、相手と楽しく過ごすにはどうしたら良いかも模索します。

大人もそうですが、時間をかけて遊んでみなくては誰かと本当に仲良くなるのは難しいです。子ども時代にその時間が無いとしたらいつそれを学ぶのでしょうか。

頑張りすぎる子は、他人に対して不寛容

学校でも習い事でも常に真面目に頑張る子どもは、頑張らない友達を許せないという面があります。心に柔軟性がなく「~しなければならない」と、ほかの子どもを糾弾することも。
娘が幼稚園の時でも、わざわざ私に「〇〇ちゃんは、ちゃんとしなかったのよ。いけないよね」と報告する子もいました。そのまま大きくなると、さらにその子の態度は厳しくなっていくでしょう。

自分に自由が許されないと思っている子が、他人の自由を許せる道理はありません。それは仕方がないことだと思います。
これは、大人の自己責任論と似ていますね。自分が苦しいほどに頑張っているからこそ、努力不足に見える人たちを切り捨てる発言をしてしまうのではないでしょうか。

たかが自由時間、されど自由時間。そこには、日本の教育の根本的な問題点があるようにも思います。

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よね

よね

埼玉県

埼玉県出身。小学3年生、一人っ子の娘を育てる40代。フリーライターです。 母娘ともに趣味はミュージカル鑑賞。お芝居の台詞で会話をする親御です。女ふたりの機動力を活かして、お泊りで観劇にいくことも。 最近興味があるのは子供のIT教育。プログラミング教室へ体験教室に行ったり、記事を書いたりと勉強中です!