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おそらく HSC な我が家の次男

3人の怪獣のママ3人の怪獣のママ

私が HSC について書く訳

我が家の次男は、おそらく HSC です。
HSC(Highly Sensitive Child ハイリーセンシティブチャイルド)、人一倍敏感な子供です。

「おそらく」というのは、今の日本において、この HSC が、医学的に専門医から診断をくだされるものではないからです。
HSC は特別なものではありません。
5 人に 1 人いるともされる気質を指します。
泣き虫、笑い上戸なんかと一緒です。

私は、息子が、そんな日常的にいる気質を持っているだけの子なんだと分かってホッとしたのです。
HSC を知らなかった頃の私と同じように、
我が子の繊細さに悩むパパママが1 人でも減るといいな…そう思っています。

寝るのが下手な赤ちゃん時代

次男は、新生児の時から、寝るのが下手で、音にも敏感な子でした。

授乳中に寝てくれることなど、ほぼ無く、お目々パッチリで授乳を終え、
その後、立ってユラユラ揺れていないと寝てくれない。
寝付くまで母乳を飲ませてみようとすると、胃の中空っぽになったよね⁈という勢いで吐いてしまう。

さらに次男が寝ている時に主人がクシャミでもしようものなら、
この世の終わりかと思うほど泣き喚き、落ち着かせるのが本当に大変でした。

母の妊娠を察知した次男

そんな次男でしたが、ご機嫌に起きている時間も長く、さらには離乳食も順調!
「さすが 2 人目♪」と気楽に考えていました。

ところが…その日は突然訪れました。
1 歳を迎え、卒乳も終えて、しばらくたったある夜、急に火がついたように泣き出したのです。
何をしても泣き止まず、抱っこしようにも暴れて手がつけられない。
今までの夜泣きとは違うなと思い、調べるうちに、それは夜驚症だと知りました。

その直後、私の妊娠が分かりました。
偶然だったのかもしれません。
でも、次男は、その繊細さと、小さい子供特有の不思議な力によって、
私の体の変化を敏感に感じ取っていたのだと思います。
夜驚症は私の三男出産まで毎晩続きました。

繊細な鼻

そんな夜驚症と付き合いながらも、間もなく三男出産となった頃、
それまで順調だった食事まで、少しずつ狂い出しました。
苦手な物は勿論、今まで頑張れば食べられていた物まで、吐くようになったのです。
そして、次男の場合、一度吐いてしまうと、
それを引き金に、胃の中ほぼ全て、せっかく食べられた物まで一緒に吐いてしまう…。
それは段々とエスカレートし、苦手なニオイをかいだだけで吐くようになりました。
クサイ臭いだけでなく、例えばパンにバターを塗った匂い、肉を砂糖醤油で焼く匂いのように、
普通ならば食欲が刺激されるような匂いでも、次男の「苦手」に分類されると、吐いてしまう。
バランス良く食べて欲しいのに、日に日に偏っていく次男の食事内容。
このニオイと偏食については現在進行形で格闘中です。

共感力、察知力が半端ない!

HSC の繊細さで、なかなか大変な次男ですが、
変わらず昼間はとても穏やかで、こちらの気持ちを汲み取ることにも長けていました。
それもまた、HSC だからこそなのです。

イヤイヤ期の 2.3 才の時ですら、私の体調不良にいち早く気付くのは次男ですし、
兄や弟のピンチに駆け付けるのも次男でした。観察力、考察力が半端ない!

次男は LEGO が大好きです。
4 つ上の兄の作品や YouTube を観て、そこで得た知識をそのまま再現するのでは無く、
自分が作りたい物に応用する…ということをやってのけます。
上手くいかない場合も、投げ出すことなく、自分が納得するまで、やり通し、
もはや親の私でも作れないような作品を次々と生み出しています。

ビックリする会話

幼稚園年長さんになってすぐだったと思います。
我が家は、駐車場などで困らないように車に小銭を入れているのですが、「そのお金は何?」と聞かれたことがあります。
分かりやすく、「駐車場でお金がいる時に、お財布に小銭がなくて困ることがあるから、ここに入れているの」と答えると、
「つまり、予備のお金ってこと?」と返ってきたのです。
おそらく、大人の会話を聞いて「予備」という単語を理解し、覚えていたのだと思うのですが、
このように、次男は、歳の割に理解力があり、大人びた単語を使ったり、言い回しすることが多々あります。

スムーズにはいかない幼稚園

そんな次男は年少から幼稚園に通っています。やはりスムーズには通えていません。
しかし、次男が HSC という気質を持っていることを理解してからは、私の気持ちは随分軽くなりました。

うちの子と似てると感じたパパママへ

感覚過敏の面が重なるからか、次男の繊細さの打開策を調べていくと、自閉症に行き着くことが多々ありました。
もし、そうであるならば、この子のためにも早くから適切に対応しなければならないと考えたこともあります。

しかし、次男が成長すればするほど、自閉症ともまた違うことは、素人目にも明らかで、
それはそれで、やはり単純に私の育て方が悪いのかと悩みました。

HSC の子をもつパパママは、私のように、「ワガママ⁈過保護⁈精神的に弱い⁈」と悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
何とも言えない育てにくさを感じたりしていませんか?
実際、私は大変だと思いましたし、正直、今でも大変だと思っています。
次男には感覚を研ぎ澄ませ、特別丁寧にする必要があるからです。
しかし、その関わり方が HSC の次男には一番適切だと思うのです。
逆に長男に次男と同じように関われば、「世渡り上手」な長男の良さを潰しかねません。
その子の気質に合わせて関わり方を変えることは、決して悪いことではないと思っていますし、
それが兄弟で不平等に直結するとも思っていません。

私は専門家でも何でもないので、偉そうなことは言えませんが、
少なくとも、我が家は、次男が次男らしく、繊細さと上手く付き合い、むしろ強みにするためには、特別丁寧に関わるしかないと思っています。
行き着く先が、過保護や過干渉にならないように、あくまでも HSC を強みにして自立して貰うことを目指して…
このバランスが、まだまだ私には難しいのですが(汗)

もっと HSC という言葉が周知され、私のように悩むパパママが減ったらいいなと願っています。
私が救われたように、「HSC は我が子の強みになる気質だから大丈夫!」と知って欲しいのです。

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3人の怪獣のママ

3人の怪獣のママ

大阪府

現在は大阪府在住ですが、全県転勤ありの転勤族の夫と結婚して12年。元気が取り柄の小4の長男、おそらくHSCのために繊細な年長の次男、ひょうきん者な年少の三男と3人の子宝にも恵まれました。楽しくも、手探りで毎日奮闘するアラフォーママの生活をお伝え出来たらと思います。