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私のチック症奮闘記③「ついに音声チックがでる」

くまさんくまさん

私のチック症奮闘記②「嘘のように消えたチック症状」の続きです。

友だちとケンカの絶えない娘
以前に「発達障害かも?と思ったら」の記事でも書いたように
私は娘を育てるなかで、娘からさまざまな嘘をつかれてきました。
また、裏切りとも取れる行為や、残酷な仕打ちの数々(本人に悪気はない)に
どうしたらよいのか分からず追い込まれてしまったこともあります。

実の親でもこんな状態になるのですから
当然、娘がお友だちと上手くいくはずもありません。
ケンカが絶えず、毎日のように泣いて帰ってきます。

悪いのは大抵娘なのですが
どんなに説明しても本人は納得がいかない様子で
ストレスを溜めるばかりの日々が続いていました。

そして娘が小学5年生に進級したある日
ついに恐れていた音声チックがでてしまうのです。

ついに音声チックがでてしまう

娘には前々からずっとケンカをしていた男の子がいました。
進級して違うクラスになれると望んでいたものの
同じクラスになってしまい、その際に嫌なことを言われたようでした。

また、学校の外で会ったときには自転車を倒されたり
嫌がらせをされることもあったそうです(実際は分からない)。

その日も「◯◯君がまた嫌なこと言ってきた」と
娘から報告を受けていました。

そして料理をしていると娘が
「ふんっ、ふんっ」と言っているのが聞こえてきたのです。
初めは「何でずっと咳をしているのかな?」と思っていたのですが
あまりの頻度にそれが音声チックであると気がつきました。

トゥレット症候群へ移行する不安

初めて音声チックを聞いたときは
ものすごくショックだったのを覚えています。
私は心のどこかで娘のチック症状は治らなくても
これ以上は悪化しないだろうと考えていたのだと思います。

それに、運動チックの他に音声チックまででてしまったら
本格的に今後の生活が困難なものになると感じました。

妹に絵本を読み聞かせしている娘。
「昔々、ふんっ。あるところに、ふんっ。おじいさんと、ふんっ」
こんな調子で1秒に1回は音声チックがでていました。
これにはさすがの本人もショックを受けている様子です。

運動チックと音声チックが1年以上慢性的に続いた場合
トゥレット症候群に移行すると聞いていた私は
これ以上症状が悪化しないように、またしばらく学校を休ませるのでした。

そして、娘の音声チックは落ち着いていきます。

親が守りきれなくなるときは必ずくる

これまで娘のストレスを解消するために
できる限りの対応をしてきました。

ですが、自分と合わない人や
苦手な人をこの世から完全に排除するのは不可能です。
自分で対応していく術を身につけなくてはなりません。

今はただひたすら娘に言い聞かせる毎日ですが
なかなか伝わらないのが現状です。

ただ、遅かれ早かれ親は子どもより先に死にます。
だからこそ、何としてでも娘に生きて行く力を
身につけさせなければなりません。

これからも臨床心理士の先生と
行動療法やカウンセリングで発達障害のケアをしながら
チック専門医との治療も続けていこうと思います。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。