皆さんはこの世に風邪薬が存在しないのをご存知ですか?
風邪はウイルス感染の総称で、正式には「風邪症候群」というのだそうです。
風邪症候群を引き起こすウイルスの数は
何と200種類もあるといわれていて
どのウイルスによって症状が引き起こされているのかを
特定するのは困難なのだとか。
だから私たちは風邪の諸症状を抑える薬を飲みながら
体力が回復するのを待つ他ないわけなのですが
娘が通う保育園の保育士さんはどうもそのことをご存知ないようで…。
今回は喘息の娘が咳き込むたびに
「病院に行ってください」と保育士から言われた
悲しい体験をお話したいと思います。
「様子をみてください」繰り返されるモヤッとワード
うちの長女は喘息持ちのため、少しの刺激でも気管支が狭まり
台風の前や大雨のときなど、気候の変化があるといつも咳がでていました。
そのため定期的に病院へ行き、適切な治療を受けていたのですが…。
ある保育士さんから咳がでるたびに「様子をみてください」と言われるようになりました。
初めはさほど気にしていなかったその言葉も
ことあるごとに言われるので、段々モヤッとしてきました。
「様子は毎日みているのに」当時の私はそんな気持ちだったと思います。
先生を安心させるために通院するという矛盾
その後も娘の咳がでるたびに
「様子をみてください」「病院って行ってます?」と言う先生。
園側には喘息のことも伝えてあったにもかかわらず、先生はとてもしつこい感じでした。
「喘息なので…(苦笑)」と伝えたこともありましたが、
先生はどうも納得いかない様子でした。
それから私は、娘の咳がでるたびに仕方なく病院へ連れて行っていました。
しかし、そんなことが続いたある日
病院の先生から「熱がないのに病院に連れて来ない方がいい」「喘息はある程度仕方ない」「成長過程で体力がつけば症状も軽くなる」と言われました。
それは私自身が1番よく分かっていたことでした。
そこまで体調が悪いわけではないのに病院に頻繁に行くこと自体
リスクを冒しているようで内心はとても嫌だったからです。
でも、保育園で娘が先生からバイ菌のように扱われているような感じが
親としてはいたたまれなかったのです。
病院の先生からは「病院そんなに来ないでいい」と言われ
保育園の先生からは「病院とかって行きました?」と聞かれる。
私は両者の間で完全に板挟みになっていました。
意を決して第三者機関に相談
娘の通っていた保育園は、年に数回
第三者機関からアンケートが送られてきます。
そのアンケートは、保育園が子どもと保護者にとって
よりよい環境になるようにと無記名で実施されているものでした。
私は意を決してそこでこれまでの経緯を相談してみることに。
すると後日、園だよりに「保育士の信頼性に欠く行為への謝罪」という文が…。
実は、その保育士の先生は私だけでなく他の保護者にも
同じような対応を繰り返していたそうです。
他の保護者には「悪化したらお迎えの電話いきますけどいいですか?」
「これ移るやつですか?」など、私以上にひどい対応をされていた方々がいたようです。
体調の悪い人がいたら、まずは心配してあげること
保護者と園児をやさしく気遣うこと
そんな当たり前のことがその先生にはできなかったようでした。
病気を治すのは病院でも薬でもなく自分
その後は先生から受診のプレッシャーをかけられることがなくなり
無駄に病院に行くこともなくなりました。
病院の先生がおっしゃる通り、気候が落ち着けば娘の症状も落ち着き
成長と共に喘息の症状も軽くなっていきました。
この一件から、病気を治すのは病院でも薬でもなく
自己の免疫力だということを私も改めて認識。
もちろん、いつもと様子が違うときには
ためらわず病院を受診することが大切ですが
むやみやたらに病院へ行くのもリスクが高いと実感しました。
くまさん♥
東京都
東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。