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「飽き」がくるまでとことん付き合うが良し!

おけいはんおけいはん

ティッシュペーパーの不思議

小さな子どもにとって、ボックスティッシュは恰好のおもちゃ。ティッシュペーパーを引っ張ると、また同じように出てきて、引っ張っても引っ張ってもまた同じ。引っ張る時の感触も何だか気持ちが良いし、取ったらなくなるはずのペーパーがまた元の位置にある。これは小さな子どもにとっては不思議で仕方のないことなのです。気付けば子どもの周りには山盛りのティッシュ。それをまた手でフワフワと押したり掴んだり投げたりするのも楽しい。子どもはひたすら同じことを繰り返しますが、これも一つの好奇心の現れです。最後、箱が空っぽになるまでティッシュを引っこ抜いて箱の中を覗く姿はとても可愛いものです。

「もったいない」とか「エコ」という言葉はひとまず置いておこう

例えばティッシュをひたすら引っこ抜く作業や蛇口から水を出しっぱなしにしてコップに注いでは流す作業など、そばで見ている私達からすると、「もうその辺でやめて」と思う行動も多いかと思います。ティッシュを箱から出してグチャグチャにされるのは、資源を無駄にしているようにも思えるし、水を出しっぱなしにするのは環境に配慮した行為ではなく、お水がもったいない。親の私達からすると非常に気になってしまう部分です。

でも、小さな子どもには「もったいない」や「地球を大切に」という概念はそもそもありません。この世に生まれてまだ何年も経っていない子どもにとって、「もったいない」と感じるほど物との関係性は生まれていないし、「エコ」に対しても同じ。もちろん動物を虐めるといった行動は注意する必要はあるかと思いますが、大切な資源を無駄にしないように、という考えはまだ小さな子どもには分かりません。とにかく、その行動が何だか面白くて気持ちが良いのです。

ティッシュは畳まないでもそのままざっくりと箱に戻してまた使えます。お水も、水道代がビックリするほど高くならない限りは、目をつむってあげましょう。
途中で止めさせたいという気持ちをぐっと堪えて、本人が納得するまで付き合ってみてください。自分のタイミングでその遊びを終えた時に、子どもはとっても満足気な笑顔を見せてくれます。そして次に興味を持った遊びに自分でシフトチェンジするのです。

興味を抱いている時にたくさんの情報量を与える

現在中学2年生の息子は野球選手を夢見て小学生の頃から野球一筋ですが、その前は魚や恐竜などの生き物が大好きでした。彼の興味がどんどん高まっている時に、より多くの情報を得られるような環境作りを心掛けました。

すかさず絵本や図鑑、フィギュアなどを買い与え、イベントや関連施設に連れて行きました。親バカながら、「この子はサカナくんのようにお魚博士になるかもしれない」と本気で思っていました。今やその面影もないほどに興味は薄れてしまったようですが、根底には生き物好きではあると思いますし、培った知識も多少なりとも残っています。今は自分の好きな野球の技術向上にひたすら向き合う日々。

小学5年生の娘も、昨年は「スライム」に「ド」が付くほどハマり、一日中スライムを作っていました。ビーズを加えてプチプチと鳴る音を楽しんだり、食紅を加えて好きな色のスライムを作ったり、材料の分量を少しずつ調整して硬さや粘り気の異なるスライムをたくさん作っていました。さじ加減の調整は、まさに科学そのものです。洗濯糊やホウ砂をいくつ買ったかは覚えていませんが、すでに出来上がっているおもちゃを買い与えるよりはずっと価値があって子どもの探究心や向上心は高まったと思っています。

興味を削ぐ行動はできるだけしない

日々の生活の中で、スケジュール的に子どもの「ハマり」を中断させてしまうこともありますが、できるだけ子どもが夢中になって遊んでいる時は邪魔をしないように心がけています。同じことばかりに夢中にならず、他のものにも興味を持って欲しいと思うこともありますが、だからといって次々と新しいものに触れさせるよりは、一つのことにじっくりとハマらせてあげた方が十分に満足した後に次に興味を抱くものが現れるので、結果的に色々なことに興味を持てるようになるかなと思います。

そしてぜひ子どものハマっているいることに親も興味を持ってみてください。自分の興味分野に親も参加してくれるととっても嬉しいみたいで、得意気に色々と教えてくれます。スライム作りは大人もちょっとハマってしまいます。ずっと触っていたくなるようなあの感触、ぜひお子様と一緒に試してみて下さい。

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おけいはん

おけいはん

兵庫県

兵庫県在住。結婚16年目。夫と子ども2人の4人暮らしです。大学時代に熱中したボランティアリーダー活動のおかげで子どもとのふれあいが大好きに。家族遊びは基本アウトドアですが、子ども達が大きくなり多忙な為機会が激減した今は、それぞれの目標に向き合う彼らにベタ褒めしたり叱咤激励しながらファン第一号として寄り添っています。自分がハッピーじゃないと子育ても楽しくできない。がモットーな、「がんばり過ぎない子育て談」を記事にしてお伝えできたらなと思っています。