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保育ママ制度を知っていますか?

くまさんくまさん

保育ママ制度とは

保育ママ制度とは、1948年に始まった昼間里親制度というものが、現代に合ったカタチに変化した保育サービスの一つです。
ちなみに保育ママとは、東京都江戸川区でのみ使われている名称であり、他の地域では、家庭福祉員や家庭保育福祉員制度などと呼ばれています。保育ママ(家庭福祉員)制度では、主に3歳未満の子どもを、1人の保育者につき最大で3人まで保育します(実際は、1〜2人保育のところが多い)。

メリット

保育を行う場所は保育者の自宅で、子どもたちは家庭的な環境のなかでのんびりと過ごすことが出来ます。少人数保育なので、感染症にかかりにくいというメリットもあります。また、0〜3歳までの個人差が大きい時期に、一人一人の成長に合わせたキメ細やかな保育を行ってもらえることが魅力です。

時間・費用

基本の保育時間は9:00〜17:00、延長保育を利用すると、最大で7:30〜18:00まで利用することが可能です(別途料金)。さらに、土曜日も保育をしてもらうことも可能です。土曜日は定期保育、スポット保育から選択することが出来ます。
気になる保育料ですが、自治体によって差はあるものの、区から保育ママに助成金が出る場合などは、月額2〜3万円程度の場合が多いようです。ちなみに私は、早朝と夕方の延長保育料金を含めても、2〜3万円程度で済みました。

保育ママってどんな人?

保育ママさんは主に、育児経験のある、または保育経験のある25〜62歳までの健康な方という決まりがあります。さらに、自宅の1階に6畳以上の保育に使用出来るスペースがあることなどが条件です。

私は2人の子どもどちらとも保育ママさん制度を利用していましたが、どちらとも50代の保育ママさんでした。そんなに年齢が離れていると考え方が違いそうで不安…と思う方もいるかもしれませんが、心配ご無用!保育ママさんは、月に数回の勉強会に参加することになっていて、いつも最新の保育情報を持っています。なので、子育てから離れて十数年の両親よりも、ずっと頼りになる存在なのです。また、私がお会いした保育ママさんは、両方とも子育て経験者。一人目の保育ママさんは3人のお子さんを成人までしっかりと育て上げた大ベテラン。2人目の保育ママさんも2人のお子さんを成人まで育て上げた、同じく大ベテランのママさんでした

。実際に出産から育児までを経験している人に子どもを保育してもらうことは、大きな安心感があります。また、アドバイスも的確で、母親の気持ちにも寄り添ってくれるので、とても救われることが多かったです。それから、6畳以上の保育スペースが確保出来ることが条件というだけあって、立派なお宅の方ばかりなのも印象的でした。

一日の保育の流れ

私の子どもの場合の一日の保育の流れや持ち物をご紹介します。

毎日の持ち物

・お弁当(朝食・昼食・夕食の中から、預ける時間によって必要な分を持って行く)
・おやつ(必要な分)
・着替え一式

置いておく物

・オムツ(1パック丸々置いておき、無くなったら購入して渡します)
・ミルク缶(1缶置いておき、無くなったら購入して渡します)
・哺乳瓶1セット
※お尻拭き、お昼寝布団は保育ママさんが用意してくれます。

一日の保育の流れ(日によって違います)

・7:30 登室
・8:00 朝ご飯
・9:00〜10:00睡眠
・10:30 おやつ
・11:00〜12:00 お散歩または外遊び
・12:10 お昼ご飯
・13:00〜15:00 お昼寝
・15:30 おやつ
・17:00 夜ご飯
・18:00 退室

これが一日の大まかな流れです。こうして見てみると、三食すべてを保育ママさん宅で済ませていることが分かります。これは、保育ママさんが私のことを考えてしてくれたことです。離乳食が始まった頃に「ママは忙しくて大変だろうから、帰ったら寝る前のミルクだけで済むようにするわよ」と言ってくださいました。基本的にこんな感じで、本当にやさしい方が多いです。
食事とおやつは自分で持参することになりますが、私は冷凍したごはんとレトルトパックの離乳食を三食分入れていました。それでも「レトルトは手抜き」「絶対手作り」なんて言われたことはありません。
また、お昼寝や睡眠のタイミングは子どもに合わせて行ってくれるので、眠たいのに無理矢理起こしているなんてこともありません。逆に保育園の入園が決まると、日中は起きていられるように、段々とリズムをつくってくれるなど、とても頼りになりました。その家庭のやり方、子育ての仕方に寄り添ってくれるのが保育ママさんです。

今回の記事では、魅力たっぷりの保育ママ制度について、簡単にご説明しました。保育園に入れなかった時に仕方なく入れる施設ではなく、大切な時期だからこそ、あえて保育ママさんを選択するのもおすすめですよ。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。

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