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韓国でどう過ごす?年末年始と旧正月

りんごりんご

日本とは似て異なる韓国のお正月

韓国では1月1日だけが祝祭日で、2日からはいつもの日常に戻ります。1月になってもまだクリスマスツリーが街のあちこちに飾ってある…なんてこともあり、正直言って、毎年全然新しい年を迎えた気がしません(笑)。

ではいつ新年の気分が味わえるのかというと、それは旧暦の1月1日(ソルラル)。この日を挟んだ3日間が連休になり、家族や親戚が一堂に集って、先祖供養の儀式「茶礼(チャレ)」やお墓参りを行います。

ソルラルの朝は、先祖のために用意した大量の料理と共に、白いお餅がたくさん入った「トックッ」というスープを食べます。また、祖父母や両親など年上の人に新年のあいさつをした後、子どもや孫たちは日本の「お年玉」のように、「セベットン」というお金をいただく風習もあります。

2021年は2月12日(金)が旧正月の当日なので、11日(木)〜14日(日)が4連休になります。コロナ禍以前は、伝統的な旧正月を過ごす家もある一方で、海外旅行へ出かける人たちの姿も多く見られました。

わが家も今年は、「年末年始か旧正月の連休に日本でゆっくり過ごしたい」と考えていましたが、コロナの影響で計画を断念。2020年は一度も日本に帰省することができませんでしたし、今後もいつ帰れるか、全く予定が経たない状況です。

どう過ごそう?年末年始、わが家の場合

「韓国の年末年始は1月1日が休みになるだけ」と言っても、今年は少し状況が違います。わが家の場合、12月初旬に国の防疫対策が強化されたため、夫は年明けまで出勤できない状態が続きます。また、息子が通う保育園も12月25日〜1月3日まで冬休み。その結果、今年は家族みんなでずっと一緒に過ごす年末年始になりそうなのです。

さらに、12月23日〜1月3日まではソウル市や近郊都市で「5名以上の私的な集まり禁止」という措置がとられているため、義両親や親戚に会いにいくことすらできません。この状況下で、いつものように家事や在宅の仕事をしながら、動きたい盛りの2歳児と何をして過ごせばいいのか?毎日頭を抱えているところですが、今考えている過ごし方をいくつかご紹介したいと思います。

家族で料理やお菓子作りを楽しむ

食べることが大好きな息子は、最近おままごとにも興味を持ち始めたので、年末年始は実際に食べられるものを一緒に作ってみようと思っています。例えば、混ぜて伸ばして型抜きをし、オーブントースターで簡単に焼けるクッキーなど。

また、普段ほとんど料理をしない夫が、幼い頃母親に作ってもらったという韓国のうどん「カルグクス」を粉から作ってみたいと言うので、部屋中が小麦粉まみれになることを覚悟で(笑)、みんなで一度挑戦してみるつもりです。

人気のない場所と時間を選んで散歩をする

コロナ禍で、この1年は不要な外出をずっと控えてきましたが、家にひきこもっていると運動不足になってしまうため、週末は人気のない場所と時間を選んで散歩をしていました。ある時は近くの山。またある時は近くの大きな公園へ。昼食やおやつを持ってドライブに出かけ、車の中で食べた後、人のいないところで少しだけ歩き、食堂やカフェには立ち寄らずにまっすぐ家へ帰る…という風に。

大人の運動不足解消と、2歳児のエネルギーを発散させるための苦肉の策ではありますが、「家にずっといるのはもう限界!」とイライラしそうになる前に外へ出て、少しでも身体を動かすことは、精神衛生を保つのにとても効果があると実感しています。

遠く離れた家族や友人には、アプリのビデオ通話で連絡をする

日本や韓国の他に、アメリカやヨーロッパにも家族や親しい友人が暮らしているため、わが家では普段からLINEやKakaoTalk、Skypeといったアプリのビデオ通話機能をよく使っています。年が明けたらこのアプリたちのお世話になって、顔を見ながら新年のあいさつをしたいと考えています。

子どもが寝た後は、それぞれやってみたかったことに取り組む

コロナ禍で、家にいることが増えたこともあり、夫婦共に自分を見つめ直す時間も増えました。お互い子どもができてから後回しにしてきたことも多かったので、この年末年始はそれぞれ「やってみたかったことに取り組もう」と話しています。

仕事が終わると寝る直前まで映画を観るのが習慣だった夫は、「ゆっくり読書がしたい」と言い、スマホやパソコンを触りがちだった私は、どうせ触るならその時間に「動画で韓国語以外の外国語を勉強してみよう」と計画中。

今は探せば、オンラインで学べる講座や、無料で視聴できる教養動画がたくさんありますよね。韓国では公的機関が運営する生涯学習ポータルサイトで、外国語を学べる動画が無料で視聴できると最近知ったので、少しずつ楽しみながら新しい語学を学んでいきたいと思っています。

私もまだまだコロナ禍における暮らしに慣れず、この先のことを考えると不安で眠れぬ夜もありますが、ひとまず「この1年、大変な中よく頑張ってやってきた」と自分を褒めて、家族にもねぎらいの言葉を伝える…。そんな年末年始を過ごしたいと思っています。

ゆっくりお風呂に入る、好きなものを食べるなど、ささいな幸せをたくさん数えて、2021年も元気に乗りきっていけますように。みなさんも、今年一年本当におつかれさまでした!

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りんご

りんご

韓国

韓国在住、日韓ハーフ1歳児の母です。30代後半で国際結婚。新婚生活スタートと同時に子どもを授かり、異国の地で手探りの妊娠期間と高齢出産を経験しました。日本では紙媒体の編集記者の他、ファミリーサポートセンターでの勤務経験もあり。今地球のどこかで、ちょっぴり孤独も感じつつ子育てに奮闘中の方へ、私の体験・失敗談を通して「1人じゃないよ」とエールを届けられたら嬉しいです。

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