子どもが小学校高学年に差し掛かると、よく聞かれる「勉強は何のためにするの?」
私も子どもの頃に疑問に思っていたことの1つです。
そして大人が口をそろえて言うのは「将来のため」でした。
しかし、この言葉が子どもを勉強嫌いにさせるということから、理由について考えてみたいと思います。
大人の1時間は子どもが5時間に感じる体感時間の違い
人が感じる体感時間は、大人とこどもでは全く違います。
年齢と体感時間は反比例するという『ジャネの法則』によると、
40才の大人の1時間が20才では2時間に感じ、8歳の子どもには5時間に感じられるそうです。
このことからも分かるように、子どもに「将来」と言っても子どもには『ピン』とこないでしょうし、
現実的ではないというのが理解できます。
「将来」は好奇心と達成感を遠ざけてしまう
達成感は何かを成し遂げた時に味わえる感情ですが、
その達成感が将来に味わえるからと言われても、やる気には繋がりません。
たとえば、ダイエットは途中経過が実感できてはじめて継続することができますが、
1年間全く変化を感じられずに続けるのは大人でも難しいことです。
それが、将来という漠然とした期間であれば、なおさら勉強する意味を見いだせないのは当然だと思います。
そして、達成感は次の好奇心に繋がるので、どちらも遠のいてしまうのは言うまでもありません。
なぜ勉強するか?の答えはさまざま
私たち大人からすると、自身の経験から「将来のために勉強する」という理屈は間違ってないと思います。
ただ、なぜ勉強するのか?の問いに正解の答えはありません。
各家庭によって教育方針はさまざまですし、勉強と言っても学ぶことは広範囲にわたります。
私は勉強して知識を多く持つことは選択肢を増やすことで、自由と可能性が広がると思っています。
勉強ができるかどうかよりも、大人になっても学び続けることの方が大切だという考えです。
そのためには日々の生活の中で達成感を味わい、次の好奇心に繋がる体験ができてこそ学ぶ意欲になるので、
目の前のことに没頭できる環境を整えることが、唯一親として出来る事だと考えています。
えみゅう♥
大阪府
大阪生まれ大阪育ちのアラフィフシングルマザーです。16才娘と7才息子を持ち、2年間の海外在住経験を経てコロナ禍の帰国。引っ越し16回の経験も含め、幅広い子育てや教育の情報を発信します。