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妊娠41週で超緊急帝王切開。気付けば隣に我が子がいた①

tomotomo

これは41週0日で管理入院してから出産までに起こった、怒涛の出産体験レポートです。

10か月お腹の中にいた赤ちゃんが、
当たり前のように産まれると信じて疑っていなかった私。
全く陣痛が来る気配のないまま迎えた41週目。
管理入院が決まり、いよいよ産まれるんだと期待と不安が入り混じりながら
我が子を抱くのを楽しみにしていたのですが、
その頃お腹の中で既に赤ちゃんは苦しんでいたのだと、
その時の私には知る由もありませんでした。

41週0日管理入院に

出産予定日を超えても全く産まれる気配の無かった我が子。
内診をしてもらっても、子宮口が堅く、まだ全く開いていないとの事。
のんびり屋さんなのかな~、お腹の中の居心地がいいのかな~と思いながら、
もうすぐ会える赤ちゃんに期待を膨らませ、医師の判断で誘発分娩の為の入院が決まりました。

管理入院当日、内診ではやはりまだ子宮口が堅いという事で、
バルーンと呼ばれる子宮口を開かせる方法を行う事になりました。
中でバルーン(※)が少しずつ膨らみ、子宮口が3cm開けば自然と抜け落ちる仕組みです。

(※正式名称メトロイリンテル。子宮口にゴムの袋を入れて、中に生理食塩水等を注入し、
袋を風船のように膨らませながら徐々に子宮口を広げていく医療器具。)

これでついに…!と思っていたらなんとバルーンで一晩かけても子宮口が開かず不発。
どんなに硬いんだ私の子宮!
ただ、なんとかおしるしと思われる出血があったため、
まさかのバルーン装着のまま促進剤投与の指示となり、
入院翌日早朝、私は陣痛室へ移されることとなりました。

いよいよ促進剤投与。夕方頃に生まれるかな…と思っていたら

誘発分娩の促進剤を使う事が決まった入院翌日、おそらく産まれるのは夕方頃だろうと思い、
朝から母や夫が来て談笑しながらのんびりと過ごしていました。

午前9時ごろから点滴で少しずつ投与されていた促進剤は、
じわじわと腰が痛くなる軽めの生理痛のような状態でお昼を迎え、
母はまだまだ余裕の私を見て、「また夕方来るわ」と言い残し一旦帰宅しました。

12:00 お昼ごはん。忘れもしない、お昼ご飯の献立「ピラフ、牛肉の甘辛炒め、サラダ」。
この時の私はまだ食欲もあって元気だったので、夫と他愛ない話をしながら普通に食事をしていました。

12:10 助産師さんが来たタイミングで、お
腹に付けているNST(ノンストレステスト)のコードをワイヤレスに変えてもらってトイレへ。
この時、ふと見たモニター画面に映る赤ちゃんの心拍が170位になっていることに気づきました。
普段130~140位なのにちょっと早いな、お腹張ってるのかな…?と思いながら違和感があったのを覚えています。

12:13頃 トイレから戻って、もう一度ワイヤレスからコードへ繋ぎなおして貰うため、
ナースコールを押しました。和やかな空気とランチタイムの休息のひと時。

ですがここから事態は一気に急変します。

突如赤ちゃんの心拍が落ちる

ナースコールで来てくれた助産師さんがモニターを付け直そうとするのですが、
何度も何度もお腹に当て直しては赤ちゃんの心拍を探していました。
助産師さんの1人が私の腕を取り、手首の脈を見ながらモニターから聞こえてくる心音と聞き比べます。
私はお腹の向きを変えたり体勢を変えたりしながら、不穏な空気を感じていました。

「これ…お母さんの心拍じゃないよね?」
「違うと思います…」

不安になる言葉が二人の助産師さん達から聞こえました。
え?どういう事?
ふとモニターを見ると、赤ちゃんの心拍は80位に下がっていました。

ついさっきまで170位あったのに…

「先生呼んできて!」
「心拍帰ってこない!」
「あ!今心拍戻ってきました!」

徐々に緊迫した、張り詰めた空気になっていきます。

赤ちゃんどうなるの…事態が飲み込めずにいると、
一人の助産師さんが私の肩をトントンと優しく叩いて囁きました。
「バタバタしてごめんね。自然に産めるかもしれないけど、念のため帝王切開の準備も進めるね」

その時の私の心情は上手く覚えていませんが、夫に、急いで私の母を呼び戻すよう頼みました。

その後婦長さんも来て、部屋のあちこちで沢山の指示が飛び交います。
「グレードAになるかもしれん!」
「〇〇ある?!用意して!」
「既往歴見て!!」
「グレードAか、Bでもいけるかもしれん!」
「Aなら申し送り全部いらないから!」

その間も、赤ちゃんの心拍は落ちたり戻ったりを繰り返していました。

その時、女性の医師がサッと入ってきて
「グレードAで!カイザーしよか!」
との指示が入り、一気にバタバタと助産師さんや看護師さん達が準備を始めます。
すると、さっき肩を叩いて話しかけてくれた助産師さんがまた私に近づいてきてこう言いました。

「ごめんね。赤ちゃん、ちょっとしんどくなっちゃったから、今から帝王切開するね」と。

私は、不安と緊張でカラカラになった口から
「お願いします」
としか言えませんでした。

妊娠41週で超緊急帝王切開。気付けば隣に我が子がいた②へ続きます。

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tomo

tomo

大阪府

大阪在住、お調子者で最高に甘えん坊の3歳男児育児に日々悩まされながら、第二子となる子供を妊娠中の30代主婦です。食育スペシャリスト、食生活アドバイザー、健康リズムカウンセラーの資格を持っているので、食の観点からのお役立ち情報や日々の育児奮闘紀を読んで頂けたら幸いです。

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