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お腹の赤ちゃんが内臓逆位(ないぞうぎゃくい)

あいどんあいどん

定期健診で異常あり

妊娠8ヶ月頃の定期健診でのこと。
いつも通りお腹の中の赤ちゃんの様子を診てもらっていました。
それまでの検診では何事もなく母子ともに順調な経過で、今回ももちろんそうだと思っての受診でした。実際超音波画像で見る赤ちゃんは1ヶ月前の検診よりひと回り大きくなり、すくすくと育っているように見えました。
ですがその日、先生は時折首をかしげながらいつまでも赤ちゃんを見続けました。
何か異常が見付かったのかと不安になりながらも先生の言葉を待っていると、デスクにある医学書で何かを調べてはまた超音波で赤ちゃんを見ることを数回繰り返した後、先生は『胃が逆についている。』と衝撃の言葉が伝えられました。

不安な日々

初めての妊娠で、妊娠中や出産時に起こりやすいトラブルの情報などにはひと通り目を通しているつもりでしたが、その中に内臓が逆についてることについての情報はありませんでしたし、初めて聞きました。
先生の説明では、通常左側に心臓があるため胃はそれを避けるように右にカーブしているが、我が子の胃は左にカーブしていること、胃だけが逆についていると胃のカーブが心臓の発育を阻害し心疾患をもって産まれることが多いと説明がありました。もし心臓も逆の右側についていれば問題がないことが多いがまだ赤ちゃんの身体が小さく心臓がどちら側に位置しているかは超音波では確認ができないため精密検査のため大学病院でMRIを撮影することに。
先生も医学書では見たことがあるが、実際見たのは初めてだと仰っていました。

予約は一週間後。安心したくて調べますがいい情報は見付からず、当時はまだスマホもない時代で今より情報も少なかったためか、あるのは心疾患の情報ばかり。調べれば調べるほど不安になりましたが、こんなにすくすく育っているんだから大丈夫!と言い聞かせ、精密検査の日までを過ごしました。
検査当日、まずお腹の中の赤ちゃんの心臓を母越しにエコーで検査し、その後MRIを撮影しました。

検査結果

結果は・・・すべての内臓が逆についている『内臓逆位』。調べても出てこなかった結果です。思ってもみなかった最良の結果でした。
ただ内臓逆位の場合、脾臓がないことが多いそうでこちらは産まれてからの検査となりました。その後無事出産し、母子ともに健康で退院。検査の結果脾臓もちゃんとありました。

特に経過観察や、定期検査の必要はなく、通常の生活の中で気をつけることといえば盲腸で痛くなるのが逆、便秘のとき「の」の字でマッサージするのが逆なのと、あとは事故などの緊急時に内臓逆位であることを医師に伝えることくらいで普通に生活してよいと説明がありました。
『胃が逆についている』と聞いたときはどうなることかと思いましたが、当時はまだスマホも普及しておらず今よりは情報も少なかったためか、今ではその子も11歳。内臓が逆についてることを忘れてしまうくらいに元気に育っていることに感謝します。

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あいどん

あいどん

奈良県

現在40歳。小5(11歳)の女の子が1人。29歳で出産。シングルですが、子供と楽しく毎日を過ごしています! シングルだからと諦めず、自分の人生もしっかりと生きること!いろいろな責任を果たしながら人生を楽しむ姿はきっと子供にもいい影響を与えると考えてます。