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出来過ぎ嫁はご注意ください①

おけいはんおけいはん

我が家は、ひょんなご縁から義父母と隣り合わせで家を新築することになり、敷地こそ区切って各々購入しましたが、庭続きで行き来できるぐらい、“すぐそば“ の関係です。そして義父母の家は二世帯住居で二階には夫の姉一家が生活しています。完全にアウェイな環境に当初私の両親はとても心配していましたが、義父母はとても良い方で私のプライバシーも尊重してくれており、楽しくストレスのない生活が早15年続いています。

同居ではないことは双方にとっても幸いなことだとは思っています。いくら仲の良い関係でも、同じ屋根の下となると色々と事情は異なってくると思うので。
「スープの冷めない距離」どころか、「熱々(あっつあつ)」の距離感の中で、義父母と良好な関係を保ちながら暮らしている私なりの工夫をお教えします。

プライバシーはどこまで保たれるのか

義父母はとても優しく、私たち一家に全面的に協力的です。
一つの土地を分けて購入し、隣り合わせで家を新築する話が浮上した時、義母は、子どもができても(私が)仕事を続けられるよう、保育園や幼稚園の送り迎えならするからね、と言ってくれていました。「こちらを利用してやれ、っていうぐらいの気持ちで隣に住んでくれたらいいから」と言ってくれた義母の言葉は、世のお姑さんに聞かせてあげたいほどの名言です(笑)。
このひと言で、私は「隣居」を決心したと言っても過言ではありません。

とはいえ、隣接して建てた二軒は玄関の開け閉めする音や掃除機の音など、互いの生活音も聞こえてきます。引越してまもない頃は、「私は常にお隣に監視されている」という気持ちで落ち着きませんでした。

うちに届くはずの宅配便が間違えてお隣に届けられた時(苗字が同じなので運送会社さんもよく間違えていました)は、とっても不愉快。ネット注文の備考欄に「お隣には絶対に預けないでください!」と添書きしたほどです。デパートでの買い物帰りには紙袋を小さく畳んでエコバッグに購入品を詰め込んで家に入っていました。今思えば滑稽ですが、「うちの嫁は買い物ばかりしてる」と思われたくない気持ちが働いて、やたら気を遣っていました。

保育所は義父母宅

義父母の近さを感じつつも、いつでも子育てを手伝ってくれる両親の存在は本当にありがたいものです。子どもが小さいうちは、日用品の買い物だって大変。そんな時に、お隣にサッと子どもを預けて出かけられることは何よりも助かり、息抜きにもなりました。

上の子が1歳になった頃、私もそろそろ仕事を始めたいと思うようになりました。
まだ授乳もしていましたし、いきなりフルタイムでの復帰は難しかったので、まずはパートから徐々に、ということになります。サラリーマン家庭の我が家にとって、保育園代はまあまあ高額です。保育料とパートのお給料がトントンという話はよく聞く話で、当時本当にそういう状況でした。なので私は思い切って、午前中だけ働けるパートに就いて、子どもはお隣に預けることにしました。

授乳をたっぷりした後子どもを預けて午前中いっぱい勤務。張ってくるおっぱいを気にしながら急いで帰宅しやっと授乳する。という働き方を週3日ペースで行っていました。義父母は孫の扱いがとても上手で、時折私と離れるのを嫌がって泣く息子をあの手この手であやしてくれました。私も徐々に仕事が楽しくなってきて、子育てと仕事をうまく両立できるようになり、とても充実していたことを記憶しています。

子守代は必要か!?

子どもが幼稚園に入る頃、下の子も生まれ一旦パートは辞めていましたが、下の子が1歳になる頃にはまた復帰して働いていました。幼稚園のママ友も、少しずつ社会復帰する人が増えていました。

そして、仕事復帰を考えている友達に聞かれました。
「ご両親に子守代って払ってる?」

答えは、ズバリ「NO」です。
これは義父母と相談して決めた訳ではありませんが、やはりここでお金を発生させてしまうことには抵抗がありました。聞いてこそいませんが、義父母もお金欲しさに孫の面倒をみている訳では毛頭ないでしょうし、そう思われることも心外でしょう。こちらが子守代を支払いたいと申し出ても絶対に受け取ってはもらえないだろうと思います。

なので、その部分には触れたことはありません。ただ、仕事に行く方が子育てより何倍も楽!と思ってしまうほど、子どもに一日中付きっきりなのは大変なこと。いつもありがとう、という気持ちで何かお礼はしたいと常々思っています。

煮物や手作りのお菓子など、少し多めに作ってお隣に持っていくということを日常的にしています。また、どこかへ出かけた際に、気を遣われない程度のお土産を買って帰ることもよくします。もちろんお隣からも色々なものを頂きます。お互いその日の献立の足しになりますし、とても助かります。義父母は私の作る料理をいつも美味しいと言って食べてくれます。特にお義父さんは何でも喜んで食べてくれます。美味しかった!って言ってもらえると、また作って届けよう、という気持ちになりますね。

お土産は中身を開けて半分量

もちろん、ちゃんとしたお土産をお渡しすることもありますが、例えば、美味しいお菓子屋さんやパン屋さんに行った時に、ケーキや食パンを丸々買ってお土産にすると、ボリュームがありすぎて返って恐縮されてしまうかな、と思ってしまいます。
それに、義父母は今は二人暮らし。量が多すぎるのも考えものだしこちらもあれこれ買うとお財布も苦しくなってしまいます。なので、例えば有名なロールケーキなどをお土産にしたい時は、一本だけ買って、家に帰って半分に切ってお隣に差し上げます。
少し貧乏くさいですが、2本買うのはちょっと高くつくな。。。という時にとっても良いのです。
受け取る側の義父母も、半分なら遠慮なく受け取って頂きやすいと思いますし、半分にカットされてお皿に乗せられたケーキは一気に親しみが湧くように思います。

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おけいはん

おけいはん

兵庫県

兵庫県在住。結婚16年目。夫と子ども2人の4人暮らしです。大学時代に熱中したボランティアリーダー活動のおかげで子どもとのふれあいが大好きに。家族遊びは基本アウトドアですが、子ども達が大きくなり多忙な為機会が激減した今は、それぞれの目標に向き合う彼らにベタ褒めしたり叱咤激励しながらファン第一号として寄り添っています。自分がハッピーじゃないと子育ても楽しくできない。がモットーな、「がんばり過ぎない子育て談」を記事にしてお伝えできたらなと思っています。