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まるで別人になったみたい…大変だった産後うつ

くまさんくまさん

娘を出産したときに産後うつになった私。
それは産後3日目、まだ私が入院中のことでした。

私の逆鱗に触れた何気ないコメント

ベッドの上でふとSNSを見ていると、夫が私の出産報告をしていました。
そこには「おめでとう」「奥さんを労ってあげて」「子育て手伝えよ!」など
たくさんの祝福コメントが寄せられていました。
ただ、そこに一つだけ「おめでとう!飲みに行こう〜」と女性からコメントが。

この女性、別に夫と怪しい関係でも何でもない普通の友人で
普段の私だったら気にもとめないような内容なのですが
このときすでに鬱状態であった私の逆鱗に触れてしまいました。

「おいおい、私は妊娠中から禁酒してて、これからもしばらく母乳で禁酒が続くんだぞ」「夫と二人で飲みになんて久しく行けてないんだぞ」「そんな私を差し置いて、何でお前と飲みに行くんだよ!」「ふっっざけんな!このヤロウ!」と、たった一文のコメントに大激怒(笑)。

夫に連絡するなり「何だこの非常識な女は!」「今すぐ切らんかい!」と大爆発しました。そして、爆発の後には大号泣…このとき自分でも何かがおかしいと感じていましたが、自分が産後うつになっているとは思いもしませんでした。

産後4日目で投薬治療を開始

大泣きしたその夜、まったく眠れず私のイライラはピークに達していました。回診に来てくれた先生が「体調はいかがですか?」と心配してくれたのにもかかわらず「出産したばっかりで、いいわけないでしょ」と返す始末。
普段人に失礼な態度をとったことのない自分がどうしてこんなにも攻撃的なのか訳がわからず
ただ、客観的に状況を把握することはできていたので
自分は何て最低な人間なんだろうと、どんどん落ち込んでいきました。

そしてそんな様子を見た看護師さんが精神科の先生に相談し産後4日目から投薬治療を開始することになりました。
当然ながら母乳育児は強制終了。
行き場を失った母乳をしぼりながら、毎日訳もなく泣いていました。

その後、再燃と再発を繰り返しながら産後うつは2年で寛解。
月1回の通院と毎日の投薬で何とか元の生活を取り戻しました。

産後うつ対策をしていなかったことへの後悔

私の通っていた産婦人科では、妊婦健診の他に産後うつやマタニティーブルーについての説明会、ソーシャルワーカーによる相談会が行われていました。
ですが、産後うつにかかるなど考えもしない私は、説明会や相談会をパスしていました(正直面倒だった…)。今思えばこれが大失敗でした。

ここで、しっかりと話を聞いたり相談したりしておけば
もっと産後うつへの対策が取れたのではないかと後悔しています。
また、産後うつの状態がどのようなものなのかを知っていたら
自分を無駄に責めたり、焦ったりしなくてよかったのではないかと思いました。

ホルモンバランスの乱れは性格も変えてしまう

産後うつになって、普段めったに怒らない自分があそこまで怒れることに驚きました。とにかく当時は常に何かに追われているようなギリギリの状態だったのを覚えています。
ちなみに2度目の出産時も産後うつになりましたが、出産前から精神科の先生と産科の先生とで連携してもらっていました。
そのおかげで産後すぐに投薬やカウンセリングなど、適切な治療を開始。
1度目のときとは違って、7ヶ月という早い期間で寛解しました。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。

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