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アレルギーは予防できるのか? 出産後の予防と対策

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我が家は夫婦でアレルギー体質、特に夫は食物アレルギーがあります。当然、真っ先に心配になったのは子供のアレルギー。
子供への遺伝や予防について三名の医師に相談し、それだけでは足らずに予防策を求めてさまよい、最終的にストレスを溜めない事を最優先にする、何となく対策に落ち着いたことを前回、前々回の記事でお話しさせて貰いました。

迎えた出産。子供のアレルギーは?

結論からいうと、まず子供にアレルギー反応はおこりませんでした。
夫は乳児から皮膚炎などのアレルギー反応がありアレルギー用ミルクだったので、それも覚悟していたのですが、まず一つ安心しました。
離乳食は少し遅めに半年から始めたものの、与え方は一般的なやり方と同じ、平日の昼間、小さじ一杯から始めました。

一ヶ月検診の時に、夫のアレルギーである卵、牛乳は小さじではなく耳かき一杯から始めるよう言われていたのですが、それもすっかり忘れていた程、皮膚炎を始め気になる症状は出ませんでした。離乳食開始が遅かったのもアレルギーを警戒してではなく、私が離乳食作りの手間を恐れていただけです。

最終的に、4歳になる今日まで卵も牛乳も、その他食材全て、アレルギー反応が出ることはありませんでした。
ストレスフリーな妊娠生活のおかげだったのでしょうか。勿論ストレスは万病のもとなので、いい効果はあったのかもしれません。

一つ、検索魔になっているときに見た情報で興味深いのがありました。
「ピーナッツを口にするより前にピーナッツを肌に触れさせ、傷などから体内に入れることで免疫が攻撃し始める。それをきっかけにピーナッツアレルギーを発症し易い」
という情報です。
調べた中では、これが一番しっくりきたアレルギーの仕組みでした。

食物アレルギーと皮膚炎は関係が深いです。
皮膚が荒れる、荒れた傷からアレルゲンが入る、アレルギー症状が酷くなる、皮膚炎が悪化する、悪化した皮膚からアレルゲンが入る、アレルギー症状は重くなる。重くなればまた皮膚は荒れ、とよく出来た負のサイクルです。
少なくとも身近なアレルギー患者である夫は、このサイクルを繰り返していました。

赤ちゃんにできること

アレルギーに関係なく乳児は肌荒れし易いです。
アレルゲンが皮膚から入る事がきっかけである説を信じた私は、荒れた肌からアレルゲンが入っていかないよう、スキンケアを重視しました。
といっても、普段のスキンケアは産院で教わった通りのベビーローションやパウダーを用いた一般的なスキンケアです。我が家では主に市販の桃の葉ローションとベビーパウダーを使っていました。

汗疹やオムツかぶれなどで肌が荒れた時は、医師の診断の元、必要ならステロイドが入っている薬でも、速やかに肌を治すことを優先。
後は、日常の中で十大アレルゲンが肌に触れないように気をつけます。ただし、ハウスダストを除く。乳児を抱えながら完璧な掃除は私には無理でした。こうして書くと、大したことはしていないので恐縮です。

〇〇はしてはいけない? アレルゲン摂取が母乳にもたらす影響は?

逆に、制限したことはありません。
ミルクで育てるとアレルギーになるなんてトンデモ説も一部にはありますが、厚生労働省や医学会など信頼できる情報から身近な体験まで、ミルクだから、母乳だから、親の行いのアレやコレのせいでアレルギーになった、という症例は見聞きしていません。

また母乳にアレルゲンが混ざらないよう、子供のアレルゲン摂取を遅らせようと母親が制限することに意味はなさそうです。
卵、牛乳アレルギーの可能性が危ぶまれる我が子に与える場合でも、「まず制限する必要はない」ということでした。今後の離乳食でもそうですが、勝手に制限して栄養が偏ることの方が問題ですし、それ以上に良くない影響があることがわかってきたようです。それについては後述します。
ただ、子供に皮膚炎などなにか症状が出たら気を付ける様に言われました。症状が出たら病院にいき、そこではじめて血液検査などを行うということです。

アレルギーに予防法、対策はあるのか?

アレルギーの研究は今も日進月歩で進んでおり、2016年頃調べた情報も今では古くなっている部分もあると思います。

イギリスの子供とイスラエルの子供を比較して、ピーナッツの摂取を避けるイギリスの子供より、乳児からナッツ製品を沢山食べているイスラエルの子供の方がピーナッツアレルギーの発症率は低いという研究結果も2015年頃には発表されていたようです。またイギリスではピーナッツバターを使ったベビーオイルの使用が多かったことから、アレルゲンを経皮することがアレルギー発症の原因である、という説も一般的になってきました。

数年前まで当たり前だった絶対忌避は変り、2018年頃、WHOもアレルゲンを極力摂取しない、離乳食でも卵や牛乳などアレルギーが起こり易い食品は遅く与えるという方針から、避けない、遅らせないよう方針を変えたとも聞きました。かえって与えないことがアレルギーの原因なのでは、と言われるようになっています。

なんでも食べている孫を見て、姑がポツリと「私の時代はとにかく食べさせるな、だったのよね……」と呟いていたのが印象的でした。
子供に何でも美味しく食べて欲しいというのは全ての親共通の願いでしょう。

アレルギーの治療は基本的に対処療法になり、根本的治療法には減感作療法があります。小児アレルギーの専門科も増え、治療を受けられる医療機関も多いのではないでしょうか。

治療だけでなく、美味しいアレルギー代替食は増えていますし、意外とレシピも簡単です。外食でも多くの店でメニューにアレルゲンが表記され、助かります。
数年で大きく様変わりするアレルギー界。研究は進み、アレルギーを根本的に治療するアレルギーワクチンも開発されています。
情報更新を怠らなければ、必ずいい知らせがあるのではないかと私は思っています。

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大阪府

桜島の降灰の下で生まれ育つも、間もなく大阪で暮らした時間の方が長くなる30代。 食物アレルギーのある夫と、しっかり者の年少の娘と三人暮らし。 「私が楽する生活の為に」をモットーに、怠けとストレス対策を使い分け、時に自分を見失いつつワーママ、専業主婦、学生生活を綱渡りしています。 迷走する日々の中で私が気付いたこと、気にしなくて良かったこと、失敗したこと、成功したことが皆さんの一助になりますように。