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食物アレルギーは予防できるのか 医師の診断を聞く

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親のアレルギー体質は子供に遺伝する?

妊娠中気にかかることは色々ありますが、生まれてくる子供の健康に関することはその最たるものでしょう。
とりわけ私が心配していたのは、食物アレルギーでした。

というのも、夫は乳児から大人になった今なお命に係わる卵、乳アレルギー。そしておそらく軽度のバラ科、米、鶏肉アレルギー。他にも気付いていないだけで他にも何かありそうなバラエティに富んだアレルギー体質。私も幼少時アトピー性皮膚炎を患い、医師にアレルギー体質だから気を付けるよう太鼓判を押されたこともありました。
その為、心配は「子供にアレルギーがあるかないか」ではなく「子供に何のアレルギーがあるか」という事でした。

当時のアレルギーの一般論としては、アレルギーがある子はとにかくアレルゲンから離すことがまだ重要視されていました。アレルギーがなくても食べれば食べるだけアレルゲンは蓄積され、個々の許容量を越えると免疫が攻撃を始める。だから極力摂取しない事、また妊娠中のアレルゲン摂取は子供のアレルギー発症の原因の一つともいわれていました。

しかしこの説、得心いきません。食べれば食べる程アレルギーになるのなら、小児より大人にこそアレルギーが多くなるのでは……。

まずは相談。産婦人科の先生3人に聞いてみる

里帰りしたこともあり、三人の産婦人科医に相談する機会がありましたので

1.アレルギーは遺伝するか。
2.アレルゲンになり得るものは摂取しない方がいいのか。
3.予防法はあるのか。

この三点を質問した時の、医師の言葉を紹介します。
A先生は初期に通った産婦人科医で、後に病院の利便性と先生との相性の都合で転院しました。
B先生は産科を取り扱わない婦人科で、A病院からC病院の間に通った病院。
C先生は里帰りした先の産婦人科の医師で、この先生のもと出産しています。

1.子供にアレルギーは遺伝するのか?

A先生「子供にアレルギーがあるかなんて今わかるわけないでしょ」
B先生「100%遺伝すると決まってるわけじゃないけど、確率は高いかもね」
C先生「アレルギーは遺伝するよ。まず子供にアレルギーはあると思っててね」

確実に遺伝するかは見解が分かれましたが、高確率で遺伝するようです。実際、夫の両親、兄弟には重さは違えどもそれぞれ食物アレルギーがありました。ただ、両親に食物アレルギーがなくても子供が食物アレルギーであることは珍しくありません。遺伝だけが要因ではないのは確かです。

2.アレルゲンになり得るものは取らない方がいいのか?

A先生「予防なんかできないよ、意味ない」
B先生「旦那さんにアレルギーがあるなら控えた方がいいかもね」
C先生「そうしたら気持ちが楽になるなら控えたらいいけど、あなた何食べる? 極端な話米も水もアレルゲンになるからね、キリがなくなるよ」

アレルゲンの摂取が必ずしも発症の原因とは考えていないようでした。それよりも、食べるにしろ食べないにしろ、妊婦の心理的な負担の方がむしろ悪影響になるようです。

予防法はあるのか?

B先生「予防かぁ、ヨーグルトがいいとかも聞くけどね、旦那さん乳アレルギーだっけ? うーん」
C先生「うーん、アレルギーが出た後なら減感作療法っていうのもあるからね。だけどまあ生まれてみないとわからないからね」
A先生の回答は2と同じです。この点、C先生と同じなのですが、A先生はあまりに冷たく言い切られたので辛く、納得できなかったのを覚えています。

予防に関しては煮え切らない反応で、2016年時点ではっきりとした予防法はありませんでした。
B先生は曖昧な返答の印象ですが、産科を取り扱っている病院ではないことも理由の一つだったのかもしれません。産婦人科といっても産科から婦人病まで専門は様々です。
C先生も予防するより、アレルギーを持って生まれた後の対策を考える方がいいという意見。

結論

結論として、先生方の話を統合すると
1.アレルギーは子供に高い確率で遺伝するだろう。ただし100%ではない。
2.アレルゲンの摂取に関しては気にしなくていい。ストレスを溜めない方が余程大事。
3.医師の推奨する明確な予防法はない。

ということになりました。
私も夫も、子供にアレルギーはある前提で話をし、後はもう極力夫と同じ卵と乳のどちらかだけであってくれ、せめて食卓崩壊を起こさずに済む程度であってくれと願うばかりでした。

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monon

大阪府

桜島の降灰の下で生まれ育つも、間もなく大阪で暮らした時間の方が長くなる30代。 食物アレルギーのある夫と、しっかり者の年少の娘と三人暮らし。 「私が楽する生活の為に」をモットーに、怠けとストレス対策を使い分け、時に自分を見失いつつワーママ、専業主婦、学生生活を綱渡りしています。 迷走する日々の中で私が気付いたこと、気にしなくて良かったこと、失敗したこと、成功したことが皆さんの一助になりますように。

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