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ただの風邪が肺炎だった?!セカンド・オピニンの大切さを知ったお話

くまさんくまさん

今から7年前、長女が4歳の頃のお話です。
娘が幼稚園に入園する際に、幼稚園の真横に併設された小児科で入園前健診を受けるように言われました。

これまで娘は、私が長年通っている内科にお世話になっていたのですが、先生に「そろそろ小児科を探してみてもいいかもよ」と言われていたことや、その小児科の先生が幼稚園の「かかりつけ医」ということもあり、娘のかかりつけをその病院にすることに決めました。

その病院は小児科というだけあって、院内には壁掛けの大きなテレビが3台あり、アンパンマンや子ども向けのDVDが流れていました。
ただ肝心の先生はというと、子どもの方に見向きもせず、診察も流れ作業という感じでした。

そして、娘が幼稚園に入園してからひと月が経った頃のことでした。

軽い風邪をひいた娘

娘が軽い風邪をひきました。
最初のうちは鼻水と少しの咳程度だったので様子を見ていたのですが、風邪をひいてから2日目に37.8度の発熱がありました。

私は娘を小児科に連れて行き、診察をお願いしました。
すると先生は娘の顔もろくに見ずに「風邪だね」と言いました。

私は内心「もっとちゃんと診てよ…」と思いましたが、お医者さんという存在に、何も言えないでいました。

娘が出されたお薬は5日間分で、しばらく様子をみることになりました。

高熱が続き、水分も受けつけなくなる

小児科に行った次の日の昼に、娘の熱が38.5度まで上がりました。
私は急いで小児科に向かい、もう一度娘を診察してもらうことに。

すると先生はまた娘のことをちゃんと診ずに「風邪だから」と、一言。
その後「座薬出しといて」とスタッフに指示をしていました。

しかし座薬を入れても熱は下がらず、段々とぐったりしていく娘。
食事も喉を通らず、ついには水分も受けつけなくなりました。

これはやっぱりおかしいと思い、次の日私はもう一度小児科へ。

先生に娘の様子や、水分もまったく受けつけないということを伝えました。

すると先生はキレ気味で「あんたね、大人だって熱があればそりゃ食欲もなくなるよ!」と、怒鳴ってきたのです。
短期間に3回も来た私を面倒な母親だとでも思ったのでしょうか。

でも、今までに風邪をひいた時とあきらかに違う様子の娘を見て、私は小児科を出てそのまま元々通っていた内科に行きました。

診断は「肺炎」その日のうちに入院することに…

そして内科での診断結果は「肺炎」。

その日のうちに入院することになり、先生が大きな病院に電話をかけて紹介状を書いてくれました。

内科の先生からは「何で今まで連れてこなかったの?!」と言われました。
私は先生にこれまでのことを話しながら、思わず涙をこぼしていました。

すると先生は「よく連れて来たね」と言ってくれました。
私はホっとしたと同時に「もし、あのまま様子を見続けていたら」と、恐ろしくなりました。

当時の私は、お医者さんの言うことに素人が口を挟むのは失礼だと考えていました。
でも、この出来事がきっかけで考え方が大きく変わりました。

●気がついたことや思ったことは全て伝える
●先生は「病気ではなく、病人を診ているか?」を気にしてみる
●不安に思うことがあれば、セカンド・オピニオンを臆せず利用する

このことを心がけるようになりました。

その後、娘は2週間半の入院を経て無事に退院することができました。

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くまさん

くまさん

東京都

東京在住のワーキングマザー。発達障がい(ADHD)のある中学生と、定型発達の保育園児、乳幼児の3姉妹を育てています。これまでに経験した、出産・結婚・離婚・再婚・ステップファミリーなど、さまざまな体験をもとに、記事を執筆していきます。