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定期健診で見つからなかった「停留精巣」→1歳3ヶ月で手術

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定期健診で見つからなかった「停留精巣」→1歳3ヶ月で手術

3ヶ月健診・6ヶ月健診・1歳児健診・・・。子どもの発育と健康状態を観るための健診ですが、病気があるのに「異常なし」でスルーしてしまう場合があるんです。私の息子がそうでした。
健診では健康そのもの!順調で何よりと安心していましたが、勤務先の医療機関に子どもを連れて遊びに行ったとき、仲良しの医師が「停留精巣」を見つけてくれました。

1歳児健診でも指摘されず・・・

現在は小学6年生の息子。
1歳3ヶ月のときに行った手術のことは、当然ですが覚えていません。

息子はアンラッキーからの選ばれしラッキーBoyだったのだと思います(笑)
健診で発見されるのが普通ですが、気付いてもらえなかったのでアンラッキー。
でも私の勤務先の医師が見つけてくれたのでラッキー!!

病気を見つけてくれた医師は整形外科医で、股関節の動きをみてもらっているときに発見してくれました。
そして近所の小児科を受診して確定診断となったのです。

紹介状をもらって泌尿器科を受診!

「停留精巣」は泌尿器科が専門とのことで、手術目的で総合病院へ紹介状を書いてもらいました。
息子を出産した病院でもあったのですが、泌尿器科は初めてだったので不思議な感じでした。
患者さんは、おじいちゃんやおばあちゃんが多く、子どもや赤ちゃんはいませんでしたから。

でも、さすが専門医!
詳細に説明してくれて「停留精巣」という病気を理解できました。
ちなみに息子の担当医は「停留睾丸」と言っていましたが、一般的には「停留精巣」の方が多く使われているようなので、当記事でも「停留精巣」にしてみました(笑)

「停留精巣」ってどんな病気?

通常は陰嚢内(たまのふくろ)におさまっているはずの精巣が、鼠径部や腹腔部などで留まってしまい、陰嚢に戻らない状態が停留精巣です。

似たような病気で「移動性精巣」というのがありますが、これは字の如く移動するタイプで、陰嚢の中に入ったり出たりといった動作を繰り返します。
移動の際に最も下まで降りたとき、陰嚢内におさまれば手術の適用はなしと判断されるようです。

一般的には健診で見つけられるようですので、ウチの息子は(たまだけに!?)たまたまスルーされたのでしょう。

生後6ヶ月までは自然と陰嚢内に戻るケースもあり、それ以降は改善されない可能性が高いようです。生後6ヶ月を過ぎて停留精巣が疑われる場合は、ほぼ手術確定。陰嚢内に精巣を固定させる手術を行います。

手術をしないと将来的に精巣腫瘍になるリスクが5~10倍も高くなるため、放置してはいけない病気と言えるでしょう。
手術は生後6ヶ月~15ヶ月までに行うことが推奨されています。

ウチの息子は15ヶ月で手術しましたよ!
大泣きで、かわいそうでしたが、何も分からない年齢で手術してあげられてよかったと思っています。

定期検診も忘れずに!

息子の場合は、術後1年程度で検診終了となっています。
病院次第という感じですが、中には年に1回の定期検診を思春期頃まで継続という病院もあるようです。

どんな病気でもリスクはありますが、停留精巣は手術をしても将来的にがん化の可能性は高くなると説明されました。
こればっかりは将来のそのときがきてみないと何とも言えないですからね。

いずれ息子にはしっかり説明しようと思っています。

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kitto

千葉県

東京出身、現在は千葉県在住の50歳。14歳の娘と12歳の息子の母です。 流産を経て、高齢出産で帝王切開により出産しました。育児経験も14年となり「幼児期にこうしてればよかった…」など、振り返ると後悔ばかり。そんな観点からも情報提供できたらいいな!と思います。 医療事務として20年以上勤務し「ワーキングマザー」の悩みも痛いほどわかります。ちなみに現在はWebライターです。 自身の経験と医療機関勤務で得た知識から、育児・病気をメインにお伝えしていきますね!