一般的に生後5ヵ月~6カ月頃に始めるとされている赤ちゃんの離乳食。
最初は10倍がゆのスプーン小さじ1から始めて、栄養考えながら野菜やご飯を煮て裏ごしして、
食べさせて…と月齢を重ねるごとに量や種類が増える離乳食作りに日々追われてしまうママも多いのではないでしょうか。
そしてせっかく作った離乳食もスプーンを口に運んでもなかなか食べてくれなかったり、
食器をひっくり返したり吐き出したり。もう!!とイライラしてしまう事もありますよね。
日本では主流になっている、この「親が離乳食を準備して、赤ちゃんに食べさせる」方法。
ですが、海外では「BLW」という「赤ちゃんが主導で進める離乳食」という
新しい考え方が広がってきているのをご存じでしょうか?
BLW~Baby-Led-Weaning~とは
BLWは「Baby Led Weaning」の略で、「赤ちゃん主導の離乳食」という意味があります。
このBLWはイギリスの助産師であり、保健師でもあるジル・ラプレイさんによって提唱されました。
BLWでは、離乳食の食べる量も、ペースも、食べ方も、赤ちゃんの意思を尊重して進めていきます。
親はそれを見守るだけ。「スプーンで赤ちゃんに離乳食を食べさせる」ということはしません。
赤ちゃんは自分で食べるものを見て、選んで、触って、これはなんだろう?食べていいのかな?と
探求しながら自分で「食べる」ということを学んでいきます。
まだママのおっぱいやミルクを飲んで栄養を補給している赤ちゃんにとって、
離乳食の目的は「栄養源」ではなく、まず「食事=楽しい」と認識させることが大切なんです。
BLWの方法で進める離乳食って?
BLWを始めるのに適した時期は、「真っすぐ座れる」ようになってから。
概ね生後6ヵ月位では出来るようになりますが、あくまで赤ちゃんの成長に合わせて始めます。
具体的には、今まで苦労していた食べ物をトロトロにしたりこまかく刻んだりといった手間は掛けません。
家族が食べる食事と同じ材料を使い、味付けする前に取り出して、赤ちゃんが握りやすい形に整える。
それだけです。
また、日本での離乳食は大体時間が決まっていますよね。
でもそれって、家族の食事の時間とは全く別の時間帯ではありませんか?
これだと赤ちゃんは一人で食事をする、いわゆる「孤食」になり、
食事の楽しさどころか目線や興味は動くママの腕や表情にいってしまい、目の前の食べ物には関心がいきにくくなります。
そこでBLWでは、食べ物って美味しいんだよ、食事って楽しいんだよという事を感じてもらう為に、
赤ちゃんの離乳食は家族の食事のタイミングと同じにする事を推奨しています。
それに、出した食事を完食することは目標としません。
「見て」「触って」「選んで」「噛んで」赤ちゃんが笑顔で、
もしくは真剣に食べ物と向き合っているようであれば、それでオッケーです。
初めは食べ物で遊んでしまってなかなか口に入れてくれないかもしれませんが、
周りの家族が美味しそうに食べている所を見れば、自然と自分で少しずつ食べられるようになってきますよ。
BLW実践での注意事項
家族と同じ材料を使って…と言っても、もちろんなんでも良いわけではありません。
以下の食べ物には気を付けましょう。
・ハチミツ
・小さくて丸い窒息リスクの高いもの
・味付けの濃いものや添加物を多く含むもの
・過熱が不十分なお肉や魚
・繊維の多いもの
・口の中で潰せない硬さのもの
アレルギーを引き起こしやすそうな食材にも十分に気を付けて少しずつから始める様にしてくださいね。
BLWのメリットデメリット
メリットはここまででお伝えしてきたように、
・離乳食準備や食べさせなくちゃというママ(パパ)の負担が減る
・自分で食べられた!という成功体験から自信がつき、意欲を引き出せる
・赤ちゃんとママ達家族が食事の時間を共有出来る
などがある一方で、デメリットもあります。
・食べ物が散らかる
・窒息についてのリスク管理をする必要がある
他にも、BLWという方法がまだ日本では十分に浸透していないので、周りの理解が得にくい事などがあります。
まとめ
赤ちゃん自身が食べ物と向き合い「美味しい!」「食べたい!」「楽しい!」という意欲を引き出すことに着目した「BLW」という方法。
BLWは興味あるけど、でもやっぱり初めから固形物は怖い!という方もいますよね。
BLWでは、固形物を出して手づかみで食べさせること、これは決して目的ではありません。
あくまで「赤ちゃんの意思を尊重して進められているか」を大切にしていればどんな形だっていいんです。
正解のない子育て。
いいなと思う考え方ややり方に共感する部分があれば、是非BLWについて知って頂けるといいなと思います。
少しでもラクに楽しくなる方法として、こんな考え方もあるんだなと役に立てば幸いです。
最後に、私のお勧めするBLWスターターキットをご紹介♪
【EasyTotsのイージーマット】…両端に吸盤が付いていてテーブルに張り付くので、
食器をひっくり返される心配がありません♪深さもベスト!
【Doddlのdoddlベビー】…生後6ヵ月から使用できます。持ち手の部分が短くコロンとしている為、まだコントロールの未熟な赤ちゃんにとって握りやすく、手掴み食べの感覚で使えます。
こちらは1歳~使用できるキッズ用(ナイフは1歳半から)。
ベビーより少し重量感があり、自然と手指のコントロールが鍛えられて、お箸や鉛筆持ちの基礎作りが出来ます。
BLWに限らず、上手くスプーン・フォークが持てなくてお子さんもイライラしてしまったり、
食べこぼしが多くて困っているという方にぜひ試してほしい!
当時1歳だった私の息子も、初めて持ったとは思えない位いきなり上手に食べられました!
左右どちらの手でも使えるのも魅力的。私はこの商品に出会った瞬間、「これを探してた!!」と感動でした。
今回紹介した商品はこちらから購入できます↓是非一度見てみて下さいね♪
◆赤ちゃんと子育てのあるくらし|piquale(ピカーレ)
https://piquale.net/
tomo♥
大阪府
大阪在住、お調子者で最高に甘えん坊の3歳男児育児に日々悩まされながら、第二子となる子供を妊娠中の30代主婦です。食育スペシャリスト、食生活アドバイザー、健康リズムカウンセラーの資格を持っているので、食の観点からのお役立ち情報や日々の育児奮闘紀を読んで頂けたら幸いです。