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法律が身近になる!「子ども六法すごろく」

よねよね

2019年に発売されベストセラーとなった『子ども六法』をご存知でしょうか。子どもに正しい法律の知識を知らせ、いじめや虐待をなくすために、教育研究者でミュージカル俳優でもある山崎聡一郎さんが書いた本です。

子どもたちが遭遇する可能性のある身近な事例を取り上げ、法律のルールを分かりやすくイラストを交えて解説しています。実際にどんなことが犯罪になるのか、どのように裁判が行われるのか、子どもでもイメージしやすいです。

2020年6月に発売されたばかりの「子ども六法すごろく」は、『子ども六法』をもとに作られたすごろくです。
『子ども六法』の愛読者であり、弁護士を主人公にしたお芝居をみてから、法律や裁判に興味をもったうちの娘と友達でチャレンジしてみました!

低学年は親のサポートが必要 3年生以上、高学年がベストの年齢

「子ども六法すごろく」のルールは簡単です。通常のすごろくと同じように、サイコロをふって出た目で進みます。しかし、早くゴールにつけば勝ちというわけではありません。たくさんあるクイズやイベントで得るポイントの合計で勝敗が決まります。

クイズは、刑法、刑訴、少年法、民法、民訴、いじめ防止対策推進法、憲法と7種類。〇✕クイズで難易度は3段階です。

例えば、使用貸借契約に関する問題でも、「友達から消しゴムを貸してもらったとき、何も言わずに別の友達に貸してもいい」というふうに、できるだけ子どもにも分かりやすくなっています。

しかし、人権、和解、国会議員など、低学年が知らない言葉も多いです。そのため、6歳以上推奨ですが、実際遊んでみて、せめて小学3年以上が良いように思います。低学年の子どもが遊ぶ場合は、知らない言葉の意味をその都度教える大人がいると良いでしょう。

一番難しい問題の場合、大人でもかなり迷いますし、間違うことも。また、問題は最後までしっかり読まないと、勘違いしてしまうこともあります。

子どもが問題の意味が理解できないときは、クイズカードにあるイラストを参考にするのがおすすめ。例えば憲法の問題で「人権を認めてもらうためには義務を果たさなければならない」というのがありますが、そのカードには先生に「そうじをさぼるなら給食ぬきだよ」と言われているイラストがあります。「そうじをしなきゃ、人権は認めてもらえないのかな?ご飯を食べることは生きていくことに必要なことで人権の1つだね」というふうに、話してあげると分かりやすいです。

「へーそうなんだ!」楽しみながら、知的好奇心もくすぐる

私たち大人にとっても、ましてや子どもにとっても、法律は縁のないもので、難しいもの。頭の良い専門家だけが扱うもの。そういう印象もありますが、私自身のその思い込みを払拭できました。

子どもはというと、単にクイズに正解することや、すごろくに勝ったことよりも、法律を知ったことが嬉しかったようです。友達も「色んなことが分かって面白かった!」と言っていました。

読解力、思考力アップ効果も!

こども六法すごろく」はサイコロ目の運だけではなく、クイズやイベントにより常に子どもたちが考えるようにできているのが大きなポイントです。

勉強として文章を読み解くのは苦手でも、ゲームに組み込まれているなら積極的に文章を読み、考えます。しかも、役に立つ法律の知識も身につく!友達へのプレゼントにも喜ばれそうですね。

子ども六法すごろく 幻冬舎
https://www.gentosha-edu.co.jp/book/b511103.html

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よね

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埼玉県

埼玉県出身。小学3年生、一人っ子の娘を育てる40代。フリーライターです。 母娘ともに趣味はミュージカル鑑賞。お芝居の台詞で会話をする親御です。女ふたりの機動力を活かして、お泊りで観劇にいくことも。 最近興味があるのは子供のIT教育。プログラミング教室へ体験教室に行ったり、記事を書いたりと勉強中です!