緊急事態宣言による休校中、小学3年生の娘と私が一緒にハマったもの、それは宝塚歌劇です。もちろん、劇場は行けませんので、専門チャンネルである「スカイステージ」で見ていました。時間が有り余っているので、ほぼ毎日1公演は観ていたと思います。
小学生でこれだけの公演をテレビにせよ見た子どもはなかなかいないと思うので、小学生が宝塚歌劇にハマったらどうなるか。今回はそのことについてレポートします。
歴史、地理…社会の勉強になる!
私もスカイステージを見るようになって分かったのですが、宝塚歌劇の演目は驚くほど多種多様です。『ベルサイユのばら』のフランスばかりではなく、中国、イギリス、アメリカ、イタリア、あまり馴染みのないキューバ、ポルトガルなどなど…様々な国が舞台になっています。そのため、それらの国の風俗や歴史を知りますし、興味も深まるというメリットが。
もちろん、日本が舞台の場合は、古代から現代までほとんど全ての時代を網羅しています。歴史上の人物を取り上げた舞台も多いので、娘も服装を見て「これって飛鳥時代だよね」なんて言うようになりました。
語彙力や創造力がアップする!
宝塚歌劇の演目では、民衆から王侯貴族まで色々な人物が登場します。話す言葉、表現もそれぞれ個性的です。そのため、普通の生活だけでは知ることのない言葉を学べ、その使い方も知ることができます。
たくさんの演目を観た結果、娘は自分もお芝居を作ってみたいと思ったようで、パソコンで約2000字の物語を執筆。処女作ながら、ちゃんと完結していて、なかなか立派な作品でした。
タカラジェンヌは理想のお手本!
宝塚歌劇はとにかく美しいです。“容姿端麗”を条件に選ばれた美女たちだというだけではなく、立ち居振る舞い、言葉使いなども一般人とは違います。少女がお手本とすべき、美しい理想の女性がタカラジェンヌなのです。
普段の生活で、ここまで理想的なお手本を示してくれる人は実際にいません。貴重な存在だと思います。
“推し”が元気をくれる!
娘が宝塚歌劇にここまでハマったのは、花組の新トップスターである柚香光さんを大好きになったからです。娘は柚香光さんへのファンレターに「光さんのダンスとかっこいいおめめが好きです。光さんを見ると♡になります」と熱い思いをつづっていました。
推しの公演なら、何度見ても幸せな気持ちになるもの。誰かのことを好きというプラスのパワーは精神衛生上良いことだと思います。
そして、推しは子どもの感受性も刺激します。先日、4ヶ月の休園期間を経て、ようやっと宝塚大劇場で舞台が再開。そこで、柚香光さんがトップスターの証である大羽を背負った姿を披露しました。その姿はさながら天使のよう。感極まった娘は泣き出したので、さすがにびっくりでした。
宝塚歌劇は親子で楽しめる!
小学生には宝塚歌劇は難しいのでは?と思う方もいるでしょう。
しかし、実際劇場に行くと子どもは少ないですが、子どもでも宝塚歌劇の演目はみやすいと思います。何故なら、宝塚歌劇の演目は芝居自体短めで、エンターテインメント性を重視しているので内容的には理解しやすいからです。また、残酷な表現や過激な表現もないため、その点でも安心できます。
なによりも、タカラジェンヌも舞台セットや衣装も華やかで美しいので特に女の子は喜ぶと思います。もちろん、大人も楽しいです。親子が一緒に楽しめる趣味になるのは大きなメリット。実際親子何代にも渡って趣味にしている家族もいるようです。

よね♥
埼玉県
埼玉県出身。小学3年生、一人っ子の娘を育てる40代。フリーライターです。 母娘ともに趣味はミュージカル鑑賞。お芝居の台詞で会話をする親御です。女ふたりの機動力を活かして、お泊りで観劇にいくことも。 最近興味があるのは子供のIT教育。プログラミング教室へ体験教室に行ったり、記事を書いたりと勉強中です!